2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書感想】地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 / 森功

先日Netflixで話題の「地面師」というドラマを見た。流行に乗ったのである。大変面白かった(語彙力)。 www.youtube.com 主人公辻本拓海(綾野剛)が地面師になった理由は割と序盤で分かったのだけれども、そうだから苦しかったし、「そうじゃないだろ」と…

【作品集感想】ごあいさつ / 岡部杏里

岡部杏里さんのファースト作品集。見開きで四首、計百首が掲載されている。 めちゃくちゃよかった。 多くの単語をひらがなに開き、平易な言葉で誰にでもわかるように、しかし誰でも簡単に切り取れるわけではない感情を歌にしているという印象を受けた。 「ご…

印刷博物館 PRINTING MUSIAM, TOKYOが思った以上にすごかった

酷暑をなんとか超えた気がする今日この頃、しかしながらまだ暑さが厳しい東京の街を、わたしたちはひたすら歩いていた。オフィス街の休日の静けさはしかし、なんだか人類が滅びた後の街を歩いているようで楽し……くないわ、暑すぎだわ。 ということで飯田橋駅…

永遠の初心者がスプラトゥーンにいまさら復帰してみた

スプラトゥーンというゲームがある スプラトゥーンというゲームがある。端的に言うと人間に擬態したイカが敵と味方に分かれ、インクの入った水鉄砲などで陣地を取り合うというゲームだ。 www.nintendo.com WiiUで発売されて以降、現在の最新ソフトはスプラト…

国立現代美術館で高橋コレクションに圧倒される(おまけで深川江戸資料館にも行ってきた)

「台風一過」という言葉を最初に聞いたとき「台風一家」と誤変換した人は結構いると思うし、そんな一家がいたら素敵じゃないかとも思う。しかし違うのだ。台風は一過。翌日にとんでもない日差しと暑さを発揮する。37℃である。 あまり遠くに出かけたくならな…

「キュンとしちゃだめですか? 」( 益田ミリ)を読んで考えた男女の発言の適否の非対称性について

2009年11月号から2013年5月号までの別冊文藝春秋に掲載されたミニエッセイ。毎回、「キュン」ときた場面についてイラストと少しの文章で綴ったもの。 最近読書をしていなかったので、復帰のために何か軽いものをと手に取った一冊。内容は無いよう。失礼……。…

隅田川花火、有料席(市民協賛席、蔵前親水テラス席)を利用してみたまとめ(2024年7月27日)

夏である(遅い)。夏といえば花火というのは1億2,500万人の総意に相違ない。わたしとしてもそこに異論は無いというか積極的に支持する。夏は花火をしたいし見たい。 2年半前にイーストトーキョーに転居してきた。ブログの読者さまなら知っていると思うがホ…

夏休みにちらっと寄ってきた場所まとめ(静嘉堂文庫美術館、東京国立博物館、国際子ども図書館)

今年の夏休みは8月10日に始まった(無職)。そして今日8月16日。毎日出かけたのですでに体力の限界を迎えている。もう若くない(不惑)上に普段が買い物以外家から出ない生活を送っているので、激烈な運動量の急増に身体がついていかない。 いくつかの外出に…

21_21 DESIGN SIGHT企画展「未来のかけら:科学とデザインの実験室」来訪。ついでにサントリー美術館も寄ってきた。

六本木。それははるか遠く、意識の外にある場所。というのも普段上野にしかいない無職からしたら敷居が高い。上野のようにこきたない格好で行くわけにもいかない(行ったが)。とにかく遠い。物理的にもそんなに近くない(50分近くかかる)ため、普段まった…

すみだ北斎美術館にてグレートウェーブを目で愛で涼を得る大作戦

蛮族の地台東区に起居して2年半。せっかく近所になった江戸東京博物館は延々と改修工事を行なっている。2025年の再開を目指しているらしいが、気の遠くなるほど、来年なんて誰にでもある保証もないほどなのだ。ということで両国には行く機会がこれまでなかっ…

夏休み、時間があるなら国立科学博物館へ行ってみよう(昆虫MANIAC、高山植物、まりも)

夏休み(無職)。しかしどこか遠くへ行こうにも我が家には年老いた長い長い犬がいるので旅に出ることができない。困った時は上野。とにかく上野。よし、上野。 ということで、ほぼ自動思考で国立科学博物館へ赴いた。 国立科学博物館 特別展「昆虫MANIAC」(…

都会で手っ取り早く涼をとる。文豪クリームソーダと末広町(秋葉原)でいちごのかき氷を食べた話

文豪クリームソーダ 文豪が好きだ。というと節操がないが、太宰治好きだな……とかは許される。え、ミーハー?え、自意識過剰?え、案外個性がない?ひどいわよ。太宰治はみんな好きでしょうよ。 世の中に文豪クリームソーダなるものがあることをXでヒョロヒョ…

2024年第3回手帳会議

今年もノート・手帳は紆余曲折を経てきた。トラベラーズノートに手を出して地味に挫折したり、ほぼ日weeks買って無用の長物と化させたり、「デジタルに寄せるのがいいんじゃね?」と言って行動記録(エセCBT)以外は紙を放棄したりといろいろあった。 ここに…

アーティゾン美術館「空間と作品」展に行ってきた

真夏日という言葉ももう白々しい。しかも真夏のピークはこれからなんだろう?と天気予報士を問い詰めたところでなんの意味も無い。仕方ないのだ。と言いつつ来週は少し暑さが和らぐらしいという噂も耳にした。一度38℃を経験すると34℃も涼しい。同様に34℃に慣…