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【読書感想】美食の教養 世界一の美食家が知っていること / 浜田岳文

 

OAD Top Restaurantsレビュアーランキング七年連続1位のフーディー、浜田岳文による美食の入門書。

第一章「美食の思考法」、第二章「美食入門」、第三章「世界の料理総まとめ」、第四章「グルメ新常識」、第五章「一流料理人の仕事」、第六章「美食の未来予測」の六章からなる、美食の入門書、というか概念書?結構分厚く、386ページある。

そもそも美食とは何かという話から本書は始まる。

食には3つの段階があり、「栄養補給」「うまい」「美食」。大抵の人は「うまい」を志向しており、美味しいもの好きという人の美味しいも「うまい」というところにとどまるという。それに対し著者の考える美食というのは、ガストロノミーに言い換えられる。ガストロノミーとは、「食事と文化の関係を考察することをいう。料理を中心として、様々な文化的要素で構成される、すなわち、食や食文化に関する総合的学問体系」(wikipediaだそう)。つまり、「美」というよりは、もう少しニュートラルなものであるという。著者にとっては、この文化の要素が含まれる「美食」がものすごく大事であり、あくまで文化的に食べる。そうした「美味しい」を探求する。これを美食ととらえているということだ。

本書ではこうした見地から、様々に食の考察を行う。その際に具体的な国とレストラン、シェフの名前などを記載しているので、これからフーディー的な人生を送ろうとする人や、いろいろな国に旅する中で美味しい(文化的に)レストランに行きたいという人の入門書、ガイドブック的な役割も担っている。

 

<感想>

美食に全振りして美食に命をかけている人たちがこの世にいるなんて知らなかった。食事は確かに1日3回しかないし、有限な営みだが、それをそこまで大切に思い、納得したものしか食べないなんていう人種がこの世にいるなんて思わなかった。

この本に書いてあるようなお店に行く金はないのだけれど、こうした気持ちで、は無理でもたとえば季節の食べ物を食べようとか行きつけの割烹に行ったら美味しかっただけじゃなくてその理由も伝えてみようとか、考えた。

旅行に行った時って、そこで美味しいものをもちろん食べるんだけど、北陸に行けば寿司くらいわかりやすいものはいいんだけど、別に地域のものを食べようとかあまり思わず、その土地の美味しいフレンチに行こうとかしか思わないので、今度から少し店選びの基準も考えてみたいなと思った。

わしらのごとき庶民は、紹介性のレストランに行けるわけもなく、信頼する市中のレビュアーがおすすめしている店にいくくらいが関の山である。しかししかし、その際でも、少し視点を「文化的」に寄せることはできると思うので、美食とはいかないまでもうまい+くらいの食事をするようにしようかと思った。

まあ普段は自炊だけど。