猫になりたい無職の休日

遅刻でもいいから行こうかな

MENU

国立科学博物館「大氷河期展 人類が見た4万年前の世界」

真夏の最中、いやもうようやく残暑感が出てきたがとにかく永遠に30℃を超え続ける異常気象の中、大氷河期とか何をほざいているのだろう。そんなことを思う人もいるのではないだろうか。しかし嘘ではない。国立科学博物館では夏の間ずーーーーーーーっと「大氷河期展」を開催していた。7月12日から10月13日までの会期だ。まさに真夏の始まりから、晩夏まで、「さあ氷河期でも追体験して涼んでよ」という科博なりの狙いがあったのかもしれない。

ということで、私はというと、九月上旬の35℃くらいのとろけそうな日(まだとろけない)に鑑賞しに行った。自転車で上野に行けるのは横浜から東京に転居した唯三くらいのメリットのひとつである。

まあそれはさておき。

大氷河期展 人類が見た4万年前の世界

hyogakiten.jp

学校を卒業(中退)して早17年、人類が4万年前に生きていたことなど忘れていたのでタイトルでまずビビる。え、人間って氷河期経験したんだっけ?当たり前である。氷河期に大陸が繋がっていたから人間が日本列島にやってきたのだ。そんなことも大人は忘れている。子供は大人を大いにバカにして良い。

ホモサピエンスは約20万年前には地球上に存在していたことが分かっている。現在のところの最終氷期(氷河期のうち氷が地表を覆っている時代)は約7万年前に始まって約1万年前に終わったとされており、つまり人間はその氷期をまるまる生き延びたのである。考えたこともなかった。(ちなみに今も氷河期で、間氷期という氷が大陸を覆っていない時期)

大氷河期展は、三章に別れた展示となっている。一章は「氷河期 ヨーロッパの動物」、二章は「ネアンデルタール人クロマニョン人」、三章は「氷河期の日本列島」となっている。

さて、ヨーロッパでは熾烈な生存争い。

そしてホモサピエンスと共に氷河期を生き延びた、

ネアンデールタール人。精悍な顔つき。

クロマニョン人。金髪。

 

そのほかも巨大生物の再現模型であったり、化石であったり、骨格模型であったり、めちゃくちゃたくさんの展示があって、なかなか気合の入った展覧会だった。いろいろと勉強になった。

たとえばわたしたちは学校なりまんが日本の歴史なりで「マンモスを倒したぞーこれでずいぶん食いつなげるぞー」みたいなシーンを見たことがあると思うのだが、実際にはマンモスを倒してもそれを捌くのが大変すぎるし保管も大変なので、あんまり食べなかったらしい。とか。

前のDNA展でも説明されていたが、ネアンデールタール人とホモサピエンスは交雑しており、数%わたしたちもネアンデールタール人の遺伝子を引き継いでるとか、差別主義者が聞いたら発狂するよな。

そういうことで堪能した。今も氷河期なのだが、間氷期が終わり氷期に突入した時、人間は生き延びることができるんだろうかとか思ったんだけど、次の氷期は5万年後と予測されており、そこまで人間が生き延びているとは思えないと思ってしまう。戦争戦争戦争で滅びるだろう。

地球が滅びるときの人類の気持ちは、考えても予想できない。出口がない場合パニックが起きないとはよく言われることで、たとえば飛行機事故などで確実に死ぬ場合群衆はパニックを起こさない(起こしにくい)とされている。

ということで、助かる道が0(たとえば隕石がもう確実に衝突し、地球なんてちりになることが分かっている、太陽が爆発することが分かっているなど)ならパニックは起きないだろう。

まあ、人類は5万年後までに滅亡していると思うのだが、そうでなく氷期を迎えたとき、どうしのぐのだろう?前回氷期にはヨーロッパは氷の大陸だったらしい。ヨーロッパの人たちはどうするのだろう?日本が朝鮮半島と繋がったら、どうなるんだろう。カナダの全域、アメリカも多くの地帯が氷で覆われる。中国も北京まで氷だ。

単純に考えると、戦争が起こる。凍土を捨て、温暖な地域に避難する必要がある。そうなると狙われるのは氷で覆われる場所の少ない東アジアだ。そのわずかな土地を巡って核戦争が起こる(最悪の場合)。
それとも平和的手段で「世界は一つ」なんていって、みんなで氷に覆われていない土地で仲良く暮らすのだろうか?資源は?エネルギーは?食料は?労働は?

考えれば考えるだけ恐ろしい未来だ。だけれども科博の展示では「人間の知恵で乗り越えられるはずだ」というようなことが書いてあった(気がする)。

きっとそうならいい。そんなことを思った。

hyogakiten.jp

それにしても、科博。最近攻めた展示が多い。

次回は大絶滅展。

daizetsumetsu.jp

その次は超危険生物展である。

chokikenseibutsuten.jp

集客に対して貪欲というか必死というか、ある種切なさもある。キャッチーにしないと人が来ないのだ。DNA展がらんがらんだったしなあ。

絶対に頑張って、絶対に潰れないでほしい。がんばれ、科博。毎展示行くぞ。

 

わたくしからは、以上です。