猫になりたい無職の休日

遅刻でもいいから行こうかな

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東京農業大学「食と農」の博物館、他

東京農業大学という大学がある。その名前から国立大学のように見えるが、私立の大学だ。
学祖は榎本武揚である。

榎本武揚は歴史上の人物であるので知っている人が大半と思う。江戸時代にオランダに留学し、帰国してからは幕府の海軍副総裁となった。その後戊辰戦争で敗戦するが、明治政府になんか知らんけど許されて北海道開拓使として頑張る(語彙力)。その後明治政府でさまざまな大臣を歴任し、日本の発展に大きく寄与した、まあ偉人である。

そんなことはどうでもいい。今日はとてもいい天気で、晴れているところは暑く、日陰はひんやりとしていて、残暑のこの感じになかなかのノスタルジーを感じる。なお本日は9月27日である。11月まで30℃が現実味をおびてきつつある。

そういうことでこんないい天気に出かけない手はない。ってことで、東京農業大学まで足を伸ばしてみた。今日は農大マルシェがやっている。

nodai-marcha.com

農大マルシェとは、東農大のキャンパスにいろんな農園とか農大のOBや関連するところが、さまざまな生産物を持ち寄って出展する。ジャムであったり、ポーチやブックカバーであったり、ワインであったり、トマトであったり、ポップコーンであったり、なんでもありだった。金欠なので何も買わない。

とはいえ近所に住んでいたら野菜などを買ってみたかった。白くて長いナスとか、近所のスーパーでは売っていない。食べてみたい。ちなみにっていうかちなまないけど、ナスは嫌いで憎んでいる。

キャンパスが広くて校舎が新しくて、のびのびとした大学生活を送れそうなよいキャンパスだった。
農業大学を標榜するだけあって、農業に関する学部しか存在しない。だからこの大学に来る人というのはある程度の目的意識を持って入学していることになる。それも、大学で勉強することというより、その先を見据えてることが多いはずだ。将来こういうことがしたいから、この学校にしよう。そうやってこの大学を選ぶのだろう。

えらすぎる。
わたしの高3ときの「大学では心理学を学びたいけどカウンセラーになる気はない。夢は専業主婦」という大学志望動機とマインドが恥ずかしい。恥だ、恥。
まあでも恥の多い人生なんて珍しいもんじゃないし大丈夫だよとピノキオピーも書いてましたし、うん。

昼、刺身盛り合わせ定食驚異の900円を食し、住宅街を歩いていく。奥田さんちやばかった、個人宅でこんな家?みたいな。隣のスゴイ家に出てきそうだった。でもなぜかSECOMもALSOKも入ってなさそうだった。え、あえてシール貼ってないだけかな。まあいいや。

みたいな感想をあーだこーだいいつつ、東京農大の「食と農」の博物館へいく。

ハシビロコウ骨格標本がいきなりある。脈絡というものがない。

昔の農業車両。FIATやFORDだった。昔は日本車がなかったから外車なんだろうけれど、いいなあFIAT乗りたい(スーパーペーパードライバー)。

中へ進むと、「いきもの研究所の舞台裏」という企画展示が行われている。

www.nodai.ac.jp

アンモナイトはMダックスフントの寝姿ととても近しい形をしていて、Mダックスフントを18年飼った身として個人的に懐かしくて嬉しくてそしてかなしい。

こちらは、アンモライトと呼ばれる、アンモナイトが宝石化したもの。写真にうまくうつらなかったけれど、虹色に輝いていて本当に綺麗だった。
なぜ炭酸カルシウムが鉱物の影響を受けたものが虹色に輝くのかというと、アンモナイトの殻の薄い板が何百も重なっており、この板で赤、緑、青の光の三原色が反射して虹色を呈するということらしい。
よくわかんないけど綺麗ということだ。実物をぜひ見に行ってもらいたい。

そのほかに、触れる虎の皮(爪などもそのまま触れる)なんかが印象的だった。

虎の皮があるということは虎を殺しているということで、それがたとえば研究のためであれ虎の皮を剥ぐためであれ、残酷さの閾値を逸してると判断する人もいるだろう。そういう人はこの博物館には来ない方がいい。剥製だらけだから。

ということでお次は、オセロット

これは、密輸で日本に入ってきたものを警察が押収し、農大に引き渡されたものだ。貴重すぎる展示である。とりあえず多分日本だとここでしか見れないし、世界でもなかなか見れないだろう。

企画展を見終えたら2階の常設展示を見る。

こちらはすべて鶏の剥製。すさまじい物量と、熱量。そして、野生の鶏、デカすぎる。動物のお医者さんのひよちゃんも凶暴だけれど、こいつらを前にすればまだおとなしい部類に入るだろう

さて酒のコーナーである。

酒を飲んで愉快になっている人である。

酒呑童子である。

そんこんなで酒のコーナーをざーっと見ていると、こんな狂歌が展示してあった。

味そしょうゆ酒というものなかりせばいかに此世のさびしかるらん

まったくだぜ。

そして今日一番思いをはせた動物。それはこのマウス。このマウスは常設展示されているのでいつでも見ることができる。

このマウスは「かぐや」といって、母親と母親の遺伝子から生まれた。
どういうことかというと、普通マウスをはじめは有性生殖する生物は、父親の染色体がない受精卵は育たないのだが、母親と母親の染色体をいろいろあーだこーだした結果作り出された擬似的父親染色体を持つ卵子の核を正常な雌マウスの卵子に核移植して、生まれたのがこのかぐやと名付けられたマウスなのだ。You see?

遺伝子情報をいじって擬似的父親染色体を持つ卵子作りを正常な雌マウスの卵子に核移植する……一瞬生命倫理的にどうなんだ人間でやったらアウトもアウトだぞ遺伝子情報いじるなんて……って呟いたら夫が「でもクローン羊とかも作ってるからね」と言われ、まあそうかとなんとなく納得した。

かぐやは自分の命にどれだけの重みと価値があるかをきっと知らなかっただろうけれど、いろいろ実験されたんだろうな、普通に出生したマウスとの共通点や相違点を調べるために。とか思うと、背負わされたものが重すぎる、とかぐやに同情的になってしまうが、まあマウスなのである。医学や科学技術の発展に寄与してくれるのはいつもマウスである。マウスにありがとうと思って生きていこうと思ったけど思っただけできっとすぐ忘れると思う。

はてさてそういうわけでいろんな思いはあれど、無料で見応えのある博物館となんと温室(バイオリウム)まであって最高だった。金欠のデートにもってこいである。知的でもあり美的でもあり。おすすめしたい。

それにしても帰りの田園都市線(土曜日午後1時半)が平日8時半とかの山手線のラッシュより混んでいて押しに押されて閉口した。これだから田園都市線は!と実際に口にだす。出したところで混雑は緩和されないが、心の複雑さは少し解消される。

まあ渋谷で結構降りるんだけど。

帰り、御徒町のパンダ広場に寄ったらニッチローがきていた。

ああ、そういえば、今上野松坂屋の企画店が「亀十」なので、普段並ぶのがいやで(あれはいやだろう)浅草の亀十のどら焼きが食べれないよーという方は行ってみるといいと思う。少し並ぶけれど、10分もかからないんじゃないかな。おすすめです。わたしもダイエッツじゃなければ食べたんだけど……。

 

ということで、交通費と食費以外かからないおでかけを終えて帰って猫を愛でた。
素敵な休日だった。

 

わたくしからは、以上です。

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