「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻さんの文春オンラインの相談コーナーを書籍化したもの。
不倫した彼を忘れられないとか、熟女なのに恋をしたとか、組織はやさしさで運営できるのかとか、友達たちのブログが幼くいやな気持ちになるとか、さまざまな相談が寄せられてくる。
<感想>
燃え殻さんは、ヒット作を出した後も元々いた制作会社に勤めていて今は管理職をしている。浮き足立つこともなくはないのだろうけれど、ある意味で地に足がついてるようでついていないようでついている。
さまざまな相談に対して、さまざまな回答をする。その大半はやさしく、ときにきびしく、いや基本的にはやさしく現実と向き合わせてくれる。
そのままでいいってこと、少し行動してみるってこと、何もしないってこと。
いろんな言葉で相談者の心に寄り添う。
それらを読んでいると、まるで自分の悩み事に応えてもらっているような気持ちになる。わたしは不倫をしていないけれど、していたとしてこう言うふうに言ってもらえたら救われるだろうとか、わたしにはやる気のない息子はいないけど、こういうふうにいってくれたら安心して救われるだろうとか。
中で印象的だったのは、燃え殻さんがお母さんに言われた「家族は順番に迷惑をかけていい」っていう言葉と、大槻ケンヂさんの「最近は高校生が走ってるだけで涙が出る」というような言葉だった。
うん。とてもよかった。他の著作も読んでみたい。

