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【読書感想】儚い羊たちの祝宴 / 米澤穂信

「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉」「儚い羊たちの晩餐」からなる短編集。

すべての話に「バベルの会」と呼ばれる組織が出てきて、最後にそれがなんの組織だったのか明らかになる。

びっくりするような恐ろしい展開や、静かに水を打つような静謐な瞬間などもありとても面白かった。
近代文学現代文学ver.みたいな語り口の描写は、読むものを夢中にし、読みやめ時を失わせる。

 

「身内に不幸がありまして」は本当に怖かった。
自分のせいではないかと思う召使夕日と、初めから駒としか思ってな方お嬢吹子。二人に共通するのは眠りの恐怖だった。本を貸したからかもしれなかった。
吹子は叔母と大叔母を殺し、夕日を殺しバベルの会の合宿を辞退する(2回目)社交的には参加しなければならなかったが、「身内に不幸がありまして」

「北の館の罪人」が一番好きだった。母を失ったあまりは実父六綱の家に行き、認知を受け、家に置いてもらうことになる。といっても、離れに住む長男の世話係としてだ。実兄である。あまrは外出を許されるようになると、長男早太郎からいろんなお使いを請け負う。早太郎はどんどん弱って死に、使いに買わせていたもので書いていたのは家族の絵だった。
早太郎はヒ素中毒で死んだ。そのことを理解していた。殺人者は赤い手をしている。

「山荘秘聞」は狂気だった。

「玉野五十鈴の誉まれ」で、五十鈴が一度離れた気持ちってどうだったんだろう。祖母の子が死に、母の子は女児のみ(わたし)。婿を取って家を継ぐことを強要される。そんな中お供となった五十鈴とは親友のようにしたくなった。それなのに、ある日父の兄(伯父)が押し込み強盗をして捕まり、父は家から放逐、主人公も幽閉されることになった。さらに五十鈴も失うことに…

そして「儚い羊たちの晩餐」でおしまい。

 

いやー米澤穂信ラノベっぽいものも面白いのに、骨太のものも面白くてすごいよなあと純粋に思う。