- はじめに
- 1冊目に読んだ本 「武士道シックスティーン / 誉田哲也」
- 52冊目に読んだ本 「NORWEGIAN WOOD / HARUKI MURAKAMI」
- 読書について考えさせられた 「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 / かまど・みくのしん」
- 旅先で旅行記を読んだ 「SF作家の地球旅行記 / 柞刈湯葉」
- やっと読み始めた 「三体 / 劉慈欣」
- 出会ってしまった小川一水 「アリスマ王の愛した魔物 / 小川一水」
- 番外編 おばちゃんも頑張ろうと思った 「ようやくカナダに行きまして / 光浦靖子」
- おしまいに
- よかったら、読者登録、XorBlueskyのフォローもよろよろー(初めて宣伝みたいなことした)
↑「表示」を押すと目次が出ます
はじめに
昨年はサボって52冊しか読んでなかった。昨年99冊(100冊ちょうどと思って読むのやめたら99冊だったってオチ)に比べたら半分ほどしか読んでない。
まあよい。読書は数ではない。でも読みたかった本を続々と積読にしているのは本当にもったいないからやめたい。
さて、昨年もやった振り返りを今更やっていきたい。だって11月7日から1月23日まで入院してたんだもん仕方ない(もっともらしき言い訳)。
1冊目に読んだ本 「武士道シックスティーン / 誉田哲也」
これをなぜ一冊目に読んだかというと、2025年の読書目標に「武士道シリーズを全部読む」というものがあり、勢いをつけるために初めに選んだ。
青春小説。はじめは敵だった二人がよきライバル、良き友となり、再び大会で雌雄を決する。
剣道に限らずスポーツを習ったことがないが(バレエはスポーツ?)、こうして小説という形で剣道の試合を読むと、剣道を習ってみたかったという気持ちが強くなるのでそれだけで小説としては成功だ。
当然ながら主人公香織の成長物語でもあり、ライバルというか同じ仲間の早苗の成長物語でもある。
「勝ち負け」にこだわる香織、「勝ち負け」という概念が嫌いな早苗。二人がそれぞれに作用しあって成長していく様は青春小説のまさに金字塔(大上段から語る)。
正月からいい気分になった。当然続きを読みたくもなかったが、読むのは結構年末に入ってからになってしまった。
52冊目に読んだ本 「NORWEGIAN WOOD / HARUKI MURAKAMI」
ノルウェイの森の洋書版。なぜわざわざ英語で小説を読んだのかというと、入院中に弟が差し入れてきたのが洋書だったからだ。
ノルウェイの森自体は4回目くらいの読書となった。英語で読む分読み飛ばしたりしないで一文一文丁寧に読んだので新しい気づきなどもあった。
中でも永沢さんに共感できる(というか緑以外のすべての登場人物に共感できる)自分にびっくりした。
また、前までは「僕」の立場で読んでいた小説だが、反復性うつ病性障害を患い「直子」たちの側になってしまった今読むと「直子」と「僕」のこの会話が、とても救いとなった。
"How come you always like people like that - people like us, I mean? We're all kind of weird and twisted and drawing - me and Kizuki and Reiko. Why can't you more normal people?"
"Because I don't see you like that" I said after giving it some thought. "U dib't see you or Kizuki or Reiko as twisted in anyway. The guy I think of as twisted are out there running around."
また、さまざまに解釈を少し変えた部分もあり、よい読書となった。病院の保護室で読んだんだけど……。
読書について考えさせられた 「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 / かまど・みくのしん」
内容としては、本は難しいから読めないと思っていた32歳のバーグハンバーグバーグ社員みくのしんさんが(なんか作家じゃないからさんづけしたい気分)、同じくバーグハンバーグバーグ社員のかまどさんのおすすめの短編を読んでいくというもの。
みくのしんさんが黙読できないというので音読しながら読むのだが、一文一文を声に出して読み、感じ、その感じたことをまた口に出し、時に怒り悲しみ喜び嬉しがり、素晴らしい読書をしていた。
読書量が多い人にあるあるだと思うのだが、結構さらっと読み進められるからさらっと読み進めてしまうのだ。もちろん作家さんもさらっと読めないようにさまざまに仕掛けを入れてくるがそれすらスルーしたりするのだ。
しかしどうだ。みくのしんさんの読み方は。読み、感じ、口にし、予測し、実際にまた読み進め、感動する。こんな原初的な読書をしたことがここ数年であっただろうか(ノルウェイの森を原書で読んだ時は近しいものがあった)。
これが読書なのだ。わたしがしているのはなんなのだ。そんなふうに思った。作家さんは読点ひとつとっても大切に打っているのだ。もっと大切に読書をしようと、そう思った。
旅先で旅行記を読んだ 「SF作家の地球旅行記 / 柞刈湯葉」
柞刈湯葉が旅した15箇所について書いた旅行記。首里城、モンゴル、カナダといった海外から、千葉などの近場、鉄道を使えるだけ使ってする帰省などなど。また月や南樺太などへの架空の旅行記も。
函館旅行の初日夜に、アレルギー性鼻炎がひどく鼻で息がまったくできず、また頭痛に苦しめられ2時くらいに目覚めて朝までじっくりと読んでいた作品。いやー旅先で読む旅行記って楽しそうじゃん?って思って読んでみた。
作中で「あんまり調べて旅すると、確認作業になってしまう」という趣旨のことを書いており、そうそうそうなんだよってめちゃくちゃ首がもげそうになるくらい頷いた。この函館旅行はわたしがガチガチに計画を固めて臨んだのだけれど、予定にはなかったが道で見かけて訪れた「摩周丸」(函館市青函連絡船記念館)や函館市北洋記念館がめちゃくちゃに面白く、八幡坂とかは別に写真でみた景色と同じなので感動とかなかった。
もちろん、ナイアガラの滝とかスフィンクスとか、生で見る価値のある景色はたくさんあると思う。けれど「赤レンガ倉庫の運河」とか「八幡坂から見る海」とか、はっきりいってどこにでもある景色を観光地かしてるだけなのだよ。とか言い切ってしまう。
柞刈湯葉の地元に溶け込む旅行っていうのはしてみたい。カナダにいって何もせず図書館で本読むみたいなそういう。接続がうまく行ってなくて1時間くらいの待ち時間ができた駅で降りてうろちょろする街旅とか。
とにかくボリューミーで文章も面白いので、ぜひ旅先にご携行ください。
やっと読み始めた 「三体 / 劉慈欣」
東大で一番売れた本らしい三体だけど、売れたのはどうせ1冊目だけだろうと思う。東大生だからと言って全員がこの小説を理解して読んで2以降も読みたいと思うとは思ない。結構難しい内容だし、かなりメタ的だし、歴史的経緯とかも分かってなくちゃならないし、本当に読んだか?って東大生を捕まえて問い質したい。
とはいえそう言われるだけあって大変面白い小説だった。文化大革命から始まるので、読んでいたキャプションの内容と違うな?と思いながら重苦しい気持ちで読み進めていたら、三体というゲームがようやっと出てきって面白くなって面白いままに読み終わった。
滅びを待つ地球。しかしあのバッタの群れを見せてのエピソードは本当にグッとくるものがあった。
続きが気になるが、なにしろ2も3もぶあつい上下巻といった構成なのでなかなか読もうという気にならない。要約だけ知りたい(読んでない東大生(架空)を笑えない)。
ネトフリで映像化するらしいのだが、この長い小説を改変なく映像化できるとは思ないので、やはり原作で読みたいと思ってしまう。しかしその日は来ない気がする。
三体は面白い。続きは知りたい。だけれど読むのは面倒臭い。なんだそれ。でもそういう感じだった。誰かと読書会しようかな。
出会ってしまった小川一水 「アリスマ王の愛した魔物 / 小川一水」
「ろーどそうるず」「ゴールデンブレッド」「アリスマ王の愛した魔物」「星のみなとのオペレーター」「リグ・ライト」の5作からなる短編集。
全ての作品が異なる空気感で、一つの短編集でこんなに変化をつけられるものかと驚いた。そしてこの言葉を安易に濫用するのは危険と知りつつ使うと、すべての作品がエモかった。エモいというのは多分エモーションに訴えかけるという意味からきていて、つまり感動したというのと意味的には近いが、それよりもう少し心の感情の奥の部分とか記憶のどこかに訴えかけるという意味があると思っている。
そういう意味ではこうしたSF小説の内容のような体験の記憶などありようがないのだが、しかしそれでも記憶のどこかに訴えかけてくる。
ろーどそうるずは本当にかわいかったな。ゴールデンブレッドは争ってる全人類に読ませたいな、アリスマ王はちょっと難しいからわかる人と話し合いたいな、星のみなとのオペレーターの主人公鈍感で可愛すぎか、リグ・ライトは難しい問題だ。
とにかく面白い。面白いのだ。面白いのだよ。
SF普段読まないという人にも読んでみてほしい。難しい量子力学とか物理学の知識0でいけるのでぜひに。
小川「いちみず」なのか「かずみず」なのか「いっすい」なのか「かずすい」なのか存じ上げないが、今後読んでいきたい作家さんとなった。
ぜひAmazonリンクを開いて評価の高さに喫驚してほしいぜ。
番外編 おばちゃんも頑張ろうと思った 「ようやくカナダに行きまして / 光浦靖子」
お笑いタレントの光浦靖子が50歳になって自分のやっていることの虚しさに耐えられず、仕事を休んで留学するお話。コロナのせいでのびのびになっていたが、「ようやく」カナダに行けたあとの話。
語学学校、ホームステイ、一人暮らし、親友。一人で誰も知らない土地で(語学学校は日本人ばかりだから初対面で光浦呼びされて苦情を告げたりしてたけど)挑戦してみようっていうのは、本当にすごいと思う。それが50歳を超えているとなったら尚更だ。仕事も生活もある程度効率的に回せるようになり、いい意味でも悪い意味でも歯車を回すような毎日から離脱し、新たに自分一人で切り開いていく。
大嫌いな言葉を使おう。「今日が一番若い日」
この言葉大っ嫌いなんだけど、でも事実なのだ。今日が一番若い日で、今日決断しないでいつする、という話。わたしももう多分42歳(35を超えるとまじで自分の年齢がわからなくなる)になったのだが、ずいぶんに勇気づけられるようなエッセイだった。
頑張ろういろいろ。
おしまいに
2026年は、好きになった小川一水の他の作品を読んでみたいのや、岩井圭也をやっぱり読みたいなってのや、若林の処女小説でるなとかいろいろある。はじめましての作家さんとも出会って行きたい。三体は読むのかなあ…プロジェクト・ヘイルメアリーはこれも今更だが読んでみようと思っているけれど。
よかったら、読者登録、XorBlueskyのフォローもよろよろー(初めて宣伝みたいなことした)
読書したら感想はその都度あげていくので(あまりにひどい作品だった場合は感想を書かないこともあります。なぜかというと、悪評を作り手本人に届く場所に書くことの加害性(たとえ適切な批評であっても)について思うところがあるからです)、よかったら、はてなブログの読者登録やX,Blueskyのフォローなどよろしくお願いしますって初めて言ってみた。
ブラウザの戻るボタン、ダメ絶対。
— mah^(星村) (@re_mah_) 2026年2月8日
ただいま
— mah(星村) (@nagainagaiinu.bsky.social) 2026-01-23T08:51:10.715Z






