遠心分離機

文体の練習

迷走戦士・永田カビ(永田カビ)

 

いろいろこじらせてレズ風俗行ったりアル中になって膵炎でしにかけたりしながら頑張って生きている、発達障害精神疾患と共にある著者が頑張って生きているエッセイ漫画。

なんの共感も無いのだが(性別を決めつけられたくなくて男性っぽい服装ばかりしていること以外)、なんか見守ってしまうんだよなこの人。ただの下世話な好奇心かもしれないけれど。

この人各エッセイでいろいろ気づいていくけれど、いまいち蓄積されてる感じ無いんだよなと思っていろいろ今見てみたら、別に本人も「変えよう」って気はないらしい。なるほど。これでいいやと開き直れたら強いよなあ。

 

 

統合失調症になった話(*理解のある彼君はいません)(ズミクニ)

 

面白かった。元々病気について知識があったのですぐに医療に繋がれた(大移動した上に盛大に錯乱していたようだけれど)のが強いと思った。病識があるからその後の治療もうまく入っただろうし。

よくある闘病者のように理解のある彼君(とか配偶者とか)がおらず、医療の力と推しの力と福祉の力で淡々と(苦しみは沢山あったことと思うが)社会復帰していく様は、病気になった時の一つの指針というか重要なモデルケースになるのではないかなと思った、統合失調症に限らず。

ただわたし推しってないんだよなーて思った。これは漫画への感想というか自分のこととして。
ゲームキャラでいうとペルソナ3の主人公とか龍が如くのハン・ジュンギとか好きだけど別にグッズ買ったり二次創作楽しんだりっていうのがあるわけでもないし。ああ、唯一というか唯二か、小説家の舞城王太郎と斜線堂有紀は好きで、舞城王太郎は全作品読んだし何度も読んでる小説たくさんあるけど、でもリアルタイムでは別に追ってないしなあ。とかとか。
なんかこれがあれば生きていける!生きていきたい!!ってものがあるのは強いよなあと思う。

福祉の力については、本当にみんなバンバン使うべきだと思う。手帳とか年金とか申請すると「障害者になってしまった」というショックを自分も周りも受けたりするけれど、使える資源は使った方が予後が良い。

焼きそばうえだ(さくらももこ)

 

さくらももこの悪ふざけ系エッセイ。
仲の良いバカな話のできる人たちだけで結成した「男子の会」。その中のマスコット的存在であるうえださんの不幸話に花を咲かせ、「いっそバリ島で焼きそば屋やった方が絶対幸せじゃね?」という思いつきを実現させていくまでの軌跡。

さくらももこって性格は悪いけどやることはちゃんとやるんだよなというエピソードもありつつ、超面白いわけじゃないけど、ひまつぶしくらいにはなるエッセイ。ただ、その「焼きそばやを開く」というネタが「成金趣味」という批判と、うえださんがいじいめられてるだけという批判があるので、心のキャパがせまくなってる時期には読まない方が良い。

コミックス版 ひとりずもう上・下(さくらももこ)

 

エッセイ版を何回も読んだので新たな発見は別に無かったが、絵がつくとより臨場感が増して情景を思い浮かべやすかった。思い浮かべるっていうか、もっと受動的か、漫画なんだから。

子どもの頃から奥手で性のことも全然知らずに成長し、生理になりたくない一心で胸が大きくならないようにうつ伏せに寝たり神様に祈ったりというのが、なんだか少し共感。わたしも胸が大きくなるのが嫌でうつぶせで寝とったら胸がまったくない大人の女性になってしまって後悔しかない。とかいいつつ、おっぱい服がかっこよく着れないから別になくていいのだってなんの述懐だ。

ともあれ。
さくらももこが努力家なことが地味に好きで、性格はほめられた性格をしていないと思うのだけれど、目標に向かって努力ができる人というのは素敵だし、その夢がしかも叶うという物語なので、読後感が良い。

エッセイ版もぜひ読んでみてほしい。

 

 

読書初心者が自分勝手に読書していくことを宣言する回

読書遍歴はそれなりにある。学生時代は近代文学も読んだし、古典と呼ばれるようなものも読んだ。もちろん現代文学もエンタメ小説も読んできた。

しかしその大半がもう20年近く前、つまり人生の半分前のことなのだ。22歳くらいからサッパリ本を読まずに生きてきたから(とはいえ、入院するたびに3、40冊読んだりしてたけど)。

今わたしは、読書初心者宣言をしたいと思う。そして、さまざまな読書を新鮮に、真剣に楽しんでいきたいと思う。感動したり、影響されたり、ブチギレたり、ぶん投げたり。そういうことを、変な蘊蓄や外連味無しで語っていきたい。
とか言っても、村上春樹舞城王太郎には一家言あってしまうのだけれど。

というわけで、今のわたしは「今年から読書を始めた初心者」の体で生きていきます。

 

もう一つ。人に流されない読書を心がけたい。読書系YouTubeを見ていると、大抵同じような作品が出てきて、つまり今売れている本ということなのだが、それを追いかけると気持ち的にも金銭的にちょっときついなと(単行本なので)。

そもそも子どもの頃(20歳くらいまで)の読書は中古で村上春樹を買ったとき以外、すべて文庫版で揃えて読んでいて、最新の小説なんて追っていなかった(村上春樹以外)。それでよかった。面白いと思った本を貸してくれるとき友だちはとくに流行っている本を貸してくれたわけではないし、わたしも新しい小説とか考えずに文庫本になってから買ってそれをおすすめしたり貸したりしてきたのだ。

それでいいじゃないか。

というわけで、何もフルプライス払わなくても文庫でいいじゃん、その方がたくさん読めるじゃんと。すでに手に入れている単行本の作品(いっぱいある)と斜線堂と舞城以外は(両者は偏愛している)、初心に帰って文庫で面白そうな本を買って読んでいこうと思う。kindleが悪いのよねー、場所取らないし1クリックで買えちゃうから逡巡する暇もないし(笑)

子どもの頃、学校やバイトの帰りに本屋に寄って、読みたかった本が文庫になってたときめちゃくちゃ嬉しかった。それで即買いして家に帰って一気に読んだりとか(時間がたくさんあったので大抵一気読みだった)。
kindle本って確実に積む率が高いとは思っていて(場所取らんから無尽蔵に買う)、いいんだか悪いんだかね。まあ積んで読みたいときに読んで何が悪いんだと言われれば、コスパ以外はよいわけだ。

 

話がとっちらかったな。要は読書始めたばかりのおばちゃんが、好きな本を好きなタイミングで読んで好きなように語っていくって言ってんだ。

 

今回はそういう宣言をする回。ちゃんちゃん。またねー。

ほぼ日手帳weeksを買ってアイディア用のトラベラーズノートが完成したって話をする回

手帳・ノート会議の後段というか後日談(翌日)というか

ほぼ日手帳weeksを買いたかったので買った

前回手帳・ノート会議を行なって、トラベラーズノートをアイディア特化、ほぼ日方眼ノートを自作カレンダーと手書き日記にすることに決めた。

www.nagainagaiinu.com

これで手帳の試行錯誤は一旦終わりかと思ったがしかしもう一個やりたいことがあった。それが、ほぼ日weeksの導入である。その理由は、ブログをもう少し頑張りたいという年初の気持ちを継続させるためだ。そのために、具体的なスケジュール管理をしたくなった。

買った。

なぜほぼ日weeksなのか

マンスリーはほしい

ブログのアップしたかどうかとアクセス数管理をマンスリーでしたい。

進捗管理と具体的な指針を書くのに週間レフトタイプが使いやすそう

週間レフトタイプというのは、見開きの左ページにウィークリーの日付が入った欄、右ページがメモになっているもののことだ。ウィークリーにざっと予定を書いて、それについて右のメモスペースに書くのが使いやすそう。

メモ帳部分もほしい

ほぼ日は手帳の後ろの方にNOTEといってメモページを69ページ備えている。ウィークリーで入りきらない手順やアイディアを書くのに良さそう。

トラベラーズノートにはさめるサイズ

weeksは小さくスリムな形なのでトラベラーズノートにリフィルとして挟むor単に挟むことができる。これによってアイディア帳などを持ち出すときに別で持つ必要がない。トラベラーズノートを一冊持ち出せばいいだけになる。

実際に使ってみる

マンスリー

アップしたい記事を記入して実際にアップしたら丸印をつける運用を一旦したい。下にはアップした記事の数と1日のアクセス数を記載する。

ウィークリー

見開きはこんな感じ。

左に雑な予定、

右に雑な手順を書いていく。煩雑になりそうな場合や量が多い場合、NOTEページに書いていく。
このとき、自分が見てわかればいいので、書式等は特に統一する気はない。思いついたことを思いついたように書く。

メモページ

69ページあるが、もし使い切ったら再度weeksを買って補充することとする。

トラベラーズノートにはさむ

わたしはトラベラーズノートに2本ゴムを通す運用をしているので、1本余らせてほぼ日weeksをセットする。

閉じてもはみ出したりしないサイズなのでナイス。
これで外に行く時はこの一冊を持っていけば、アイディア・短歌をメモしていくのに加えブログの進捗と作業手順を記入したり確認したりすることができる。

アイディア用トラベラーズノート完成

昨日の記事と重複になるけれど、少し。
トラベラーズノートは、まずリフィルは「アイディア帳」「短歌帳」の2つをセットすることにした。そこに今回もう一つ、ほぼ日weeksを「ブログ進捗帳」としてセットする。

アイディア帳

トラベラーズノート純正のクラフト用紙のカラーリフィル。ピンクとかも買ってあるので順次使っていく。ここにはざっぱなアイディア、見聞きした言葉、読書メモなどを搭載していく。

短歌帳

ボツ短歌しかないが、こんな感じでザクザク使っていきたいので、トラベラーズノート純正の軽量紙リフィルを使用することにした。ページを気にせずどんどん思いつくことを思いつくだけ書いていく。

ブログ進捗管理

左で予定を管理、右で雑な手順や関係することを書いていく。右に書ききれないことはNONEのページに書いていく。

完成

これで紆余曲折を経たトラベラーズノートが完成。目的を絞ったので持ち出す意味がより増えて、色々な機能を持たせていた時よりも愛着も湧きそう。

おまけ:その他weeksってこんなやつ

お言葉

ウィークリーページの下になんかいい言葉が書いてある。毎週読んでいくのが楽しみ。

なんか変な測量基準のページ

自分の手や指を使って測量するための基準値を書くページがある。これ誰が何に使うんだろ……建築とかアート系の人とかはメジャー持ち歩いてるだろうしなあ。まあ不思議だけど便利ページ。

my100

何かを100個リスト化するページ。ウィッシュリストを書く人が多いみたいだ。

その他

そのほかにも「いまのわたしに、インタビュー」というページや季節のおやつのレシピを書いたページ、非常持ち出し物のチェックリスト、満年齢早見表、単位換算表、連絡先リスト、などのページが用意されていて、結構独自なんじゃないかと思う。

以上

そういうわけで、トラベラーズノートにほぼ日weeksを挟んだよって話。めでたしめでたし。

 

 

今更2024年第一回手帳・ノート会議とその結果を報告する回

大変だ。短歌が溢れ出てくる……ってそんなわけはないんだけど、ちょっと短歌に真面目に向き合う出来事があった。んー短歌の新人賞に応募したってだけのことなんでそうまで大変でもなんでもないんだけど。

そういうわけで一人で手帳会議を行って新たな布陣を整えた。その記録を少ししていきたいと思う。

手帳・ノートを見直すべきときがきた(2週間で)

現状

現状はトラベラーズノート一冊使い。トラベラーズノートにセットしているリフィルは3つ。「日記帳」「アイディア帳(ネタ・アイディア・なんでも)」「思い出帳」(ついでにジッパーファイル)だ。この布陣はかなり強く、生活のすべてを網羅しつつすべてを一元化して管理できている。はずだった。

変化

短歌に本気が出てしまった。

課題

短歌の草稿はものすごい量に及ぶ。言葉を一語一語入れ直したり、違う表現にしたり、完全に没にしたり、というか没にするやつが一番多い。そのため、アイディア帳のほぼ9割が短歌の草稿になり、その他考えたことやブログのネタ出しなどが全部埋もれてしまうことになった。

考える時は5分で2ページくらいなど、すごい量で考えるのでリフィルもすぐに交換せねばならず、ますますもって他の情報が無意味になる。これを避ける仕組みを作る必要がある。

解決編1 アイディア帳を二冊に分ける

アイディアが埋もれてしまうのを避けるのなら、そもそもアイディア帳を「アイディア帳」と「短歌帳」に分けてしまうしかない。

しかしその場合、トラベラーズノートに挟むリフィルが4冊になってしまう。そうすると閉じた時に分厚いのみならず、リフィルが横から大きくはみ出してしまい、見た目的に看過し難い。

解決編2 手帳・ノート自体を3冊に分ける

ノートの一元化が今年のテーマだったが、状況が変わったので仕方ない。手帳・ノートを分けることにする。

持ち歩きはトラベラーズノート一冊(アイディア帳、短歌帳)

見た目はトラベラーズノートが素敵なので、外出先で使えたらいい。「アイディア帳」と「短歌帳」のリフィルをトラベラーズノートにはさみ、連れて歩くことにする。

家置きは「日記帳」と「思い出帳」の二冊

日記と思い出は別に外出先で参照しなくていいので家置き用とする。日記と思い出帳を一冊にするとすると、同じノートの前から日記、後ろから思い出、といった形になるが、そこにあまり意味を感じないので別々の手帳・ノートを使っていくことにする。

解決編3 家置きノートを決める

日記帳

では家置きのノートを何にするか。トラベラーズノートに挟まないのにトラベラーズノートのリフィルを使うことにはあまり意味を感じないのでやめる。
手持ちでほぼ日手帳カズンのカバーとほぼ日の方眼ノートがあったので、日記にはそれを使うこととする(カズン買いたかったけどあるもので工夫する)。

カバーが汚いのは長年使ってるからである。物持ちがいいということで。

思い出帳

思い出帳もトラベラーズノートのリフィルで作っても仕方ないので何か他のノートにしたい。で、手持ちで持っているロルバーンを使うことにした。

このノートは巻末にクリアポケットがついているので、お出かけした際のチケットで貼り付けなかったものなどがあれば保管しやすい。

解決とんとん

とんとん。

これからの手帳・ノートの使い方

持ち歩き用・アイディア用のトラベラーズノート

中身は「アイディア帳」としてクラフト用紙リフィル、「短歌帳」として軽量紙リフィルをセットした。

ネタ帳はこんな感じ。

短歌帳はここにズラーっと書いていくことになる。

家置き用の日記帳 ほぼ日の方眼ノート

左からカレンダー(自作)、月間ページ、1日ページ。

カレンダーは予定ではなく思い出を書く。

月間ページはToDOなどとハビットトラッカー。ハビットがラジオ体操しかないという……。

1日ページは24時間バーチカルを手書き、時刻とイベントなどの記録、雑感を書いておく。

家置き用の思い出帳 ロルバーン

まだどう運用するか考え中だけれど、お出かけなどをしたとき(博物館・美術館・映画・イベントなど)それを残しておくページを作っていく。

これで完成ではない

まだお迎えする手帳があるが、その話はまた明日以降にする。今日はここまで。