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ちょっとした感想

【読書感想】探偵が早すぎる / 井上真偽

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ) 作者:井上真偽 講談社 Amazon 探偵が早すぎる (下) (講談社タイガ) 作者:井上真偽 講談社 Amazon 父を亡くした高校生の一華は、その遺産をめぐって刺客に襲われ骨折をする。家政婦の橋田がそばについていてくれてい…

【読書感想】答え合わせ / 石田明

答え合わせ(マガジンハウス新書) 作者:石田明 マガジンハウス Amazon NON STYLEの石田による漫才論、M-1論、審査論、今後の漫才の展開などなど盛りだくさんの内容。 <感想> 漫才師って中高と大人しかった人も多いけど、野口さんみたいなもんなんだろうか…

【読書感想】人生オークション / 原田ひ香

人生オークション (講談社文庫) 作者:原田ひ香 講談社 Amazon 「人生オークション」と「あめよび」の2作からなる短編?中編?。 表題作である「人生オークション」ではとある事件を起こし離婚して引っ越した叔母さんの家の片付けを主人公が手伝うことになる…

【読書感想】天久翼の読心カルテⅡ 淡雪の記憶 / 知念実希人

天久翼の読心カルテ2 淡雪の記憶 (実業之日本社文庫) 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 神酒クリニックには、他の病院やクリニックでは居場所がなかったような名医が集まっている。その一人が天久翼で、翼は人(や動物)の表情筋や瞳孔の動き、細かな身…

【読書感想】もうちょっと読んでいたかった「ババヤガの夜 / 王谷晶」

ババヤガの夜 (河出文庫) 作者:王谷晶 河出書房新社 Amazon ある夜新道依子はヤクザにさらわれる。繁華街で酔っ払いを相手に大立ち回りをしているところを見られ、その腕を買われて暴力的にヤクザである内樹の邸宅へ連れてこられる。その過程でもヤクザを相…

【読書感想・再読】舟を編む / 三浦しをん

舟を編む (光文社文庫) 作者:三浦 しをん 光文社 Amazon 大手総合出版社である玄武書房の辞書編集部では、監修の松本先生を筆頭に、全く新たな新時代の辞書の立ち上げをしようとしているところであった。しかし肝となる社員荒木の定年に、松本は肩を落として…

【読書感想】ほうかごがかり4 / 甲田学人

ほうかごがかり4 あかね小学校 (電撃文庫) 作者:甲田 学人 KADOKAWA Amazon 1から3までと違った小学校、開校5年のあかね小学校のほうかごがかりの話。 ほうかごがかりに選出された子どもたちは、学校に出てくるバケモノ(無名不思議)を記録することによ…

【読書感想】武士道ジェネレーション / 誉田哲也

武士道ジェネレーション (文春文庫) 作者:誉田 哲也 文藝春秋 Amazon 誉田哲也の「武士道」シリーズ最終作?(でも続編読みたい) ↓ここまでのシリーズの感想文は↓ 【Week2】今週の読書(「武士道シックスティーン」/ 誉田哲也、「われはロボット」/ アイザ…

【読書感想】ボトルネック / 米澤穂信

ボトルネック(新潮文庫) 作者:米澤 穂信 新潮社 Amazon 大切な人諏訪ノゾミを亡くした主人公嵯峨野リョウは、その恋した人を弔うために死んだ場所である東尋坊にとむらいにくる。自殺だと言う人たちもいたが、ノゾミの事故の原因は、東尋坊にふきつける強…

【読書感想】天久翼の読心カルテ 神酒クリニックで乾杯を / 知念実希人

天久翼の読心カルテ 神酒クリニックで乾杯を (実業之日本社文庫) 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon すでにアニメ化されドラマ化も決定されている「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ天久鷹央の兄、翼(精神科医)が務める神酒クリニックに、あるとき外科…

【読書感想】嘘と聖典 / 小川哲

嘘と正典 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 哲 早川書房 Amazon 「魔術師」「ひとすじの光」「時の扉」「ムジカ・ムンダーナ」「最後の不良」「嘘と正典」の6作からなる短編集。 「魔術師」では、主人公の父であるある魔術師がそのマジックショーの中である魔術を…

【読書感想】武士道セブンティーン / 誉田哲也

武士道セブンティーン (文春文庫) 作者:誉田 哲也 文藝春秋 Amazon 同作者「武士道シックスティーン」の続編。 武士道シックスティーンの感想文↓ nagainagaiinu.hatenablog.jp 武士道シックスティーンで心を通わせ互いに認め合い高め合えるようになった香織…

【読書感想】蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫) 作者:恩田陸 幻冬舎 Amazon 芳ヶ江国際ピアノコンクールを舞台にした人間ドラマ。振動と言われオーケストラとも共演をしていたが母の死をきっかけに表舞台から姿を消していた亜夜、子供の頃亜夜につれられ慣れない日本での生…

【読書感想】相談の森 / 燃え殻

相談の森 作者:燃え殻 ネコノス Amazon 「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻さんの文春オンラインの相談コーナーを書籍化したもの。 不倫した彼を忘れられないとか、熟女なのに恋をしたとか、組織はやさしさで運営できるのかとか、友達たちのブ…

【読書感想】栞と嘘の季節 / 米澤穂信

栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文庫) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 「本と鍵の季節」に続く図書委員シリーズの第二作。前作が連作短編だったのに対し本作は4つの章からなる長編小説。 あるとき、主人公である堀川は返却された本の中にある栞が挟…

【詩集感想】君が生きてなくてよかった / ピノキオピー

ピノキオピー歌詞集 君が生きてなくてよかった 作者:ピノキオピー 河出書房新社 Amazon 生まれてきてありがとうピノキオピー。 歌を思い出しながら全部一字一句読みました。 生まれてきてくれてありがとう曲たち。初音ミク。ピノキオピー。 どれだけ救われた…

【読書感想】夜明けのすべて / 瀬尾まいこ

夜明けのすべて 作者:瀬尾まいこ 水鈴社 Amazon 二人の視点が交互に記される形の小説。一人は、生理前にイライラが抑えきれず日常生活、会社での仕事、人間関係にすら影響を及ぼしてしまうほど重たいPMSの症状に苦しむ藤沢美紗、もう一人はバリバリに友達も…

【読書感想】ノウイットオール あなただけが知っている / 森バジル

ノウイットオール あなただけが知っている (文春文庫) 作者:森 バジル 文藝春秋 Amazon 全5話。それぞれ、推理小説、青春小説、科学小説、幻想小説、恋愛小説だ。プラスエピローグ。 推理小説「探偵青影の現金出納帳」ではブラックジャックリスペクトの女探…

【読書感想】幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする / 柞刈湯葉

幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex) 作者:柞刈湯葉 新潮社 Amazon 大学の理系学部に進学した谷原豊は、そうそうに曽祖母の訃報を聞く。その第一声は「あーそう」。地元の名家であるところの谷原家の人間が死んだということで、…

【読書感想】本と鍵の季節 / 米澤穂信

本と鍵の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文庫) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 主人公の堀川はとくに強い思いもなく図書委員になった。三年生がいる間は図書室は図書委員の遊び場となっており、それに伴い利用する生徒も少なくなっていた。三年生が引退した…

【読書感想】美食の教養 世界一の美食家が知っていること / 浜田岳文

美食の教養――世界一の美食家が知っていること 作者:浜田 岳文 ダイヤモンド社 Amazon OAD Top Restaurantsレビュアーランキング七年連続1位のフーディー、浜田岳文による美食の入門書。 第一章「美食の思考法」、第二章「美食入門」、第三章「世界の料理総ま…

【読書感想】からまる毎日のほぐし方 / 尾石晴

からまる毎日のほぐし方 (扶桑社BOOKS) 作者:尾石 晴 扶桑社 Amazon 一章「からだのこと」、二章「仕事のこと」、三章「お金のこと」、四章「子どものこと、夫婦のこと、親のこと」、五章「人づき合いのこと」、六章「これからの私のこと」の六章だてで…

【読書感想】本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む〜走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 / かまど、みくのしん

本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 作者:かまど,みくのしん 大和書房 Amazon 本を読んだことがないwebライター(それもすげぇな)のみくのしんさん(本名)が、はじめて本を読んでいくという、過去にオモコ…

【読書感想】そして旅にいる / 加藤千恵

そして旅にいる (幻冬舎文庫) 作者:加藤千恵 幻冬舎 Amazon 「約束の途中(ハワイ)」「冬の動物公園で(千葉)」「見えないものを受け取って(香港)」「冬には冬の(北海道)」「神様に会いに行く(大阪)」「パノラマパーク パノラマガール(静岡)」「さ…

【読書感想】シャバはつらいよ / 大野更紗

時系列的には「困ってる人 / 大野更紗」の続きのお話を描いたエッセイ作品。 困ってるひと 作者:大野 更紗 ポプラ社 Amazon 上智大学大学院修士課程に在籍しミャンマーの研究をしていた著者が、皮膚筋炎と筋膜炎脂肪織炎症候群という二つの指定難病を患い、…

2025年に出会った「こんな読書があったのか」(改めて自己紹介に代えて読書遍歴と最近読んだ衝撃の本とこのアカウントの所信)

(長々と読書遍歴を話すので、めんどくさい人は目次から飛んでください) 目次↓ 目次↓ 読書なんかしたことがなかった 初めてまともに読んだ小説に衝撃を受ける 第2の読書体験 ついにあいつに出会う 大学時代はずいぶんたくさんの本と漫画を読んだ しがない大…

【読書感想】0を1にする実体験漫画、池田暁子の人生やり直しシリーズ4作を再読した話

世の本読みの御多分に洩れず、Kindle Unlimitedに課金している。月980円なので、単行本を一冊読めばペイするので大変にお得と思うが、世の中には「絶対課金しない厨」の方もいらっしゃるので、まあ特にそれをお勧めするというわけではない。 さて、そのUnlim…

捨て活をした。まだものは多いかもしれんクローゼットの大公開と、捨て活を通じて思ったこと。

明らかにビフォーを撮っておくべきだった事案だがお付き合いいただきたい。 捨て活に目覚めたきっかけ もともとわたしは服が好きで、とくにTシャツが好きで多分夏冬合わせたら30枚以上持っていた。カーディガンも好きであほほど持っていたし、シャツも好きで…

【読書感想】まず牛を球とします / 柞刈湯葉

まず牛を球とします。 作者:柞刈湯葉 河出書房新社 Amazon 「まず牛を球とします」「犯罪者には田中が多い」「数を食べる」「石油玉になりたい」「東京都交通安全責任課」「天地及び責任の創造」「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」「タマネギが…

殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス / 五条紀夫

殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫) 作者:五条 紀夫 KADOKAWA Amazon 「第一話 メロスは推理した」「第二話 メロスは約束した」「第三話 メロスは奮闘した」「第四話 メロスは入水した」「第五話 メロスは激怒した」の第五話か…