遠心分離機

文体の練習

コミックス版 ひとりずもう上・下(さくらももこ)

 

エッセイ版を何回も読んだので新たな発見は別に無かったが、絵がつくとより臨場感が増して情景を思い浮かべやすかった。思い浮かべるっていうか、もっと受動的か、漫画なんだから。

子どもの頃から奥手で性のことも全然知らずに成長し、生理になりたくない一心で胸が大きくならないようにうつ伏せに寝たり神様に祈ったりというのが、なんだか少し共感。わたしも胸が大きくなるのが嫌でうつぶせで寝とったら胸がまったくない大人の女性になってしまって後悔しかない。とかいいつつ、おっぱい服がかっこよく着れないから別になくていいのだってなんの述懐だ。

ともあれ。
さくらももこが努力家なことが地味に好きで、性格はほめられた性格をしていないと思うのだけれど、目標に向かって努力ができる人というのは素敵だし、その夢がしかも叶うという物語なので、読後感が良い。

エッセイ版もぜひ読んでみてほしい。