遠心分離機

文体の練習

サイコパスはお前か

 

年末って26日から31日までだから1週間も無くてすごく短い。だからクリスマスが終わってからの年納めの畳み掛け方は、他のどんな季節よりも勢いがある。

 

好きだ。

 

蛮族の地も一年で最大のかきいれどきで、アメ横も上中もカニばかり売っている。怪しい。吉池もカニばかり売っているが、こちらはうまいだろう。
そういうわけで、鏡餅をお迎えしてみた。お雑煮のために餅と白味噌も買った。もういつでもきてくれ、新年。

 

さて、本の話。中村文則の「R帝国」を読了したのだけれど、なんと面白かった。
でも小説の「面白い」とはなんだろう。「よい文章」とは?「よい物語」とは?そんなことを考えていた。
たとえばわたしは辻村深月の「傲慢と善良」が大嫌いだ。登場人物の誰にも共感できず、ストーリーも納得できず、タイトルの意味も序盤で分かるからなんの驚きもない。けれど、世間での評判、本読みの中での評判もすこぶるすこぶる感じで、おそらくわたしが変なのだろう。というか、ただの好みの問題なのだ。わたしが嫌いだということと、作品が駄作だということとは、なんの関係もない。そういうことだ。
とはいえ明確な文章の下手さとか物語の破綻とかは確かにあるにはあって、まあ難しい。

 

それはそれとして、わたしの偏愛する斜線堂有紀が女性だということを知って軽い衝撃を受けた。なぜ女性だと衝撃を受けるのかはわからない。ひょっとしたら、単純に嫉妬からくるのかもしれない。

 

邪心。

 

サイコパスについて考える。犯罪者じゃない。身近にきっといるサイコパスのことだ。思考回路がぶっ飛んでいる。擬態がうまいから、誰も気付かない。