どうぶつ分を人はときに欲する。なぜかは分からない。しかしそれは古来からある欲求だろう。人は縄文時代から、犬を飼っていたのだ。
犬に限らず、人はどうぶつと共に生きてきた。農業、畜産といった実用的側面だけでなく、見せ物であったり、愛玩したり、あるときには競って走らせたり。
そうなのだ。
我々は、適宜、どうぶつ分を補う必要がある。
そういうことで、東京的にある東京ステーションギャラリーへ「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」を覗きに行ってきた。
やっほーーーー東京じゃーーーーー。
と、テンションを上げてみたが、別に結構頻繁に東京駅にはやってくる。丸の内丸善はいいぞ(案件ではない)。
そういうわけで、東京。東京の空は見上げると、ビルと空だけがある。東京育ちとしてはその景色にほっとする。自分がこの都会においては、ちっぽけな存在でしかないことを実感できるのだ。
JRで来たので別に外に出なくてもよかったのだが、まあ悪い天気ではなかったし。
どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより
(東京ステーションギャラリーのホームページより https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202404_dobutsu.html)
この展示は、現在改修中で休館している江戸東京博物館の所蔵している美術品・工芸品のうち、動物との暮らし、営みが伺える作品を集めた展覧会だ。
日本では、江戸時代から動物たちが常に身近にあった。像や孔雀、ラクダも江戸時代に日本に入ってきて以来、見せ物の定番となった。犬や猫は当然として、ウサギや鳥や金魚や虫たちも人間たちは共に生きる者として可愛がってきた。
明治時代に日本へ渡ってきた動物学者エドワード・モースは、日本人が動物を大切に扱うことに新鮮な驚きを得たという。日本人が生き物に「さん付け」をしていることが、とても珍しく映ったのだそうだ。
と、いうわけで、写真NGだったので会場の写真は無いのだけれど、よい展示だった。ステーション・ギャラリーに来るのが初めてだったので、こんなに展示室が広くて見応えがある展覧会だとは思っておらず、行けども行けども動物の絵ばかりでなんじゃこれは、ええ、どうぶつ分が満ちに満ちたというわけです。
江戸東京博物館なので江戸以降の作品が中心になるが、本、絵画、屏風、着物、印籠、焼き物、人形、さまざまな作品が展示されている。その一つ一つに詳しい解説が書かれており、学芸員の本気を窺わせる展示だった。こういう展示は本当に嬉しい。
そしてギャラリーの3階から2階へ下る階段
造形が綺麗。装飾が凝っているわけではないが、スッキリとした印象で都会的。
そして壁。
この壁は東京駅開業当初の壁がそのまま残っている。時代の積み重ねの凄みを感じる。この壁が見れるだけでも来る価値がある。
会期は来週末まで。急げ!
↓Xやってます↓
東京は恋も夢も痛みも愛もポジもネガも歌に変える
— mah_ (@mah__ghost) 2024年6月16日
↓Bluesky↓
プロジェクト・ヘイル・メアリー読もうとしたら高かった……まあ海外翻訳本は仕方ないんだが
— mah_ (@assa-ghost.bsky.social) 2024-06-15T01:50:58.297Z