遠心分離機

文体の練習

one buy one free

小春日和どころか初夏。スウェットにカーディガンという12月にしては異例の出で立ちで外へ出たら、それでも暑くて驚いた。ダウン着ている人とか、茹るぞ確実に。

 

そして例によって例の如く、蛮族の地へ赴く。国立科学博物館で企画展示の和食展を鑑した。いきなり地質学の説明から始まって一瞬驚いたけど、科学博物館なんだからそりゃそうか。西洋美術館の「キュビズム展」なんかと比べると華やかさが無い展示で、土曜とはいえ適度な混み具合。キャピキャピしたお姉ちゃんはおらず、主な客はおばさん。そしてわたしもおばさん。つまりおばさんが好きなのかもね、こういうの。
和食はユネスコ無形文化遺産に登録されている、日本が誇る確たる文化で、その秘訣は地質。土地の性質やそれによる水の硬度の妙。というか、こんな昔から庶民がこんなちゃんとした食事をとってたんだっていうのが面白かった。そして江戸時代には料理屋番付なんてものがあり、ミシュランじゃん、って人間ていつの世もやること一緒。

 

眠い。

 

久しぶりに短歌を詠んだ。やはり短歌は楽しい。前の未熟な思い出に刺されて苦しいこともあるけれど、それでもこの短詩は、こんなにも。

 

話さないことを話したあの空の月に火星に触れてみたくて

カジュアルに飲む抗うつ剤鎮痛剤咳止めシロップ あ、今寝てた

justiceか何ぞと人の問いしときto you と答えて消えなましものを

 

前にも言ったかもしれないけれど、最近ゼロ秒思考を始めた。といっても、著者のおすすめの方法を無視して、日記にしているルーズリーフにまとめて10個書いてしまっている。といっても、なかなかよくて、瞬発力が身につくと言うのは本当だと思う。といっても、瞬発力のいる瞬間なんて無職にはないんだけど。といっても、あれだ、起きるときとかの潔が良くなった気がするこれも判断か。といっても。

一応説明しておくと、厳密には、A4の白い紙に、タイトルを書いて、一分間でそれに関して考えたことを、1行30から40文字で、4から6行必死で書き出す、という思考の整理方法。これ最初は結構大変で、一分間でそんなに思い浮かばない。でもやっているうちに深く考えずに書き出せるようになる。
著者はマッキンゼーに長くいた人で、主にビジネスやってる人向けの思考の整理方法だと思うのだけれど、無職のわたしでも、なぜそういう状況があるのか、状況になっているのか、自分はどうしたいのかとか、趣味についてなぜ好きなのか改めて掘り下げてみたり、困ってることの解決策を自問自答してみたり、ちょっとスッキリするんだよね。おすすめ。「行動編」があるの今リンク貼って知ったな。そっちは無職のわたしには関係なさそうだから、いいや。働いている人は読んでみてもいいかもしれないね。

 

 

 

さて。一昨日夫がシンガポールから帰国した。garretのキャラメルポップコーンを買ってきてくれたのだが、なんとone buy one freeとかいう狂ったことをしていて、もりもりに詰まったポップコーンのでかい缶が二つ、賞味期限は3日。

必死で食べた。うまい。

 

来年はYouTubeやろうと思って、練習に動画を撮って編集してみることにした。iPhoneしかないのだがvlogなぞに画質は要らないし、まあ13だしマシだろうと。それに練習だし。
結論から言うと、自分には馴染まなそうだった。街を歩いているときにカメラを回して足元を撮ること、書店や雑貨店で買い物中にカメラを回して店名やレイアウト、買おうとするものを撮ること、カフェで読書中にカメラを回して自分を撮ること。慣れれば慣れるのかもしれないけれど、そもそもわたしの人生なんて人様に見ていただくようなものでもないし。
Instagramの方が現実的かもしれない。今みんなまだインスタやってんのかは知らんけど。でもそれよりこのブログをコンスタントに更新しないと。せめて日記を毎日。来年の目標は毎日ブログ更新を入れよう。そうだ、来年の目標記事書こう、今から。次の更新は、それだ。と思ったけどそれより前に、今年読んで面白かった本10選でもやりますかね。