年末編に引き続き、年始編もまとめておきたい。
↓年末編はこちら↓
では、書いていこう。
東京国立博物館(長谷川等伯「松林図屏風」公開、博物館に初もうで)
長谷川等伯画 国宝「松林図屏風」
東京国立博物館では、毎年年初に、国宝である長谷川等伯の「松林図屏風」を公開しているので今年も観に行ってきた。これって「トーハク」で掛けてるんかなあ。
(写真は去年のもの←)
何度見ても素晴らしい。墨の濃淡だけで遠近感を出したり遠くの山をイメージさせたり、あえて描かない部分を大きく取ったりと、かなり技術的に高いと感じる、何度見ても。まあ国宝なんだから当たり前なんだけれども。
また、TOPPANミュージアムシアターでは「VR作品「国宝 松林図屏風 - 乱世を生きた絵師・等伯 -」が上映されるのでこちらも合わせて観てみた。
この松林図屏風が何の景色を描いたのか、この絵はそもそもなんだったのかなどの説明が面白く、また、同じく国宝の「楓図」と「櫻図」が本当に素晴らしかった。見に行きたいけれど、京都は今もうインバウンドに奪われ観光できたもんじゃないって言うしなあとか。
東京国立博物館 - 展示・催し物 催し物 ミュージアムシアター VR作品『国宝 松林図屛風-乱世を生きた絵師・等伯-』
博物館に初もうで -ヘビーなパワーを巳たいの蛇-
もう一つの目玉がこの「博物館に初もうで」という企画だ。結構大きな面積で、蛇にちなんだ、蛇をモチーフにした作品がひしめいている。中でも、蛇の自在がニョロニョロうごくのが面白かった。
さらに、1月2日は、和太鼓の演奏があってそれも楽しめた。座ったベンチの隣のベンチでおじさんがおばさんをナンパしていて面白かった。
なお、Hello Kitty展は激混雑で入場待ちの列が普段より長かった。わたしは昨年の平日を狙って観に行ったのでゆったり観れたので、今後来たいって人は、有給つかって平日の朝観にくるといいと思う。休日は待ち時間があることを覚悟して来るといいと思う。
上野動物園
ついでなので上野動物園に寄った。双子パンダのシャオシャオとレイレイは110分待ちということで諦めた。110分待って2分しか(正面から見れるのは1分)見れないの悲しい。昨年まで親パンダのリーリーとシンシンがいて、こちらは並ばずに何分でも見られたのでときどき癒されたい時に見に行っていた。中国に帰ってしまって悲しい。シャオシャオとレイレイももうだいぶ大人になってきて、子供の愛らしさとかそれほどあるのかなあとも思うのだが、そもそもパンダは愛らしさがアイデンティティであり大人でも愛らしさの塊なので問題ないのかもしれない。今年はアドベンチャーワールドに行っていっぱいパンダみたいな。閑話休題。
ということで何を見たか。
まずは象の耳の手入れの現場を見た。手入れのために、耳だけ鉄柵の外に出すようにくれんされており、それがすごかった。
次にヒグマを見た。
お日様にあたって気持ちよさそうにケツを右手で掻きながら寝ていた。お父ちゃんか!
先日、ヒグマによる被害を読み解く番組を見たばかりだったので、このヒグマがあのヒグマとは思えない。しかしでかい。たしかにこんなでかいクマに猛突進されて抱きつかれて連れて行かれて引き裂かれたらひとたまりもない。恐怖しかない。
でもかわいかったのよ。
このあとツキノワグマとマレーグマも見たけど、みんななんかかわいい。クマはいろいギアはパンダとそう変わらないからシルエットとしてとてもかわいらしいし、だからこそテディベアが世界でみんなに愛されるのだろう。
クマ注意。
あとバクがお日様を浴びて欠伸していてとても可愛かった。夢を食べてくれよ、夢を。
そごう美術館 ミュシャ展-マルチアーティストの先駆者
上野から上野東京ラインにとって古巣横浜へ。上野からって、渋谷までと横浜までが電車でそう時間が変わらないというか、横浜の方が近い?いや遠いんだが、速い、上野東京ラインが!
ということでサクッと横浜へ。横浜そごうにあるそごう美術館へミュシャ展を観に行ってきた。
ミュシャは、大学時代全員が好きだった(誇張)ので敬遠していたが、ごめんなさいと謝りたい。なんだろう、この絵のうまさ。人物がやばい。曲線が……!骨格のすべてが頭に入っていないと、そしてその上で練度を高めないと無理な人物の数々。
絵を商業に提供した初めての画家と言われていたが真偽は知らぬ。が、ポスターデザインやパッケージデザイン、紙幣のデザインなどもしており、本当に「マルチアーティスト」なんだなあと思った。画家というよりイラストレーターに近い気がする。
このポスター(メディアのポスター)が一番ええとして気に入った。めちゃくちゃかっこいい。模写したいって思った。こんなふうな絵がかけたら最高だろうな。また絵の勉強を再開しようかななんて思ってしまうおこがましいわねほんと。
ということで、今まで敬遠してきたミュシャだったが、大好きな画家となった。わたしはそもそもプロ意識のある人が好きで、そのプロ意識というのは自分の感性を信じて最高のものを作り上げるといった側面もあるだろうがどちらかというと、クライアントの求めるものをきちんと汲み取って適切なアウトプットをする側面をわたしは重視していて、ミュシャはまさにその最たる人だったのだと思う。日本で言ったら北斎。
そういうことで、大変満足した展示だった。おすすめだけど今日まででしたね。明日からはブラックジャック展でこちらも観にいかないと。
ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者 |そごう横浜店|西武・そごう
手塚治虫 「ブラック・ジャック展」が横浜そごう美術館にて開催!!|虫ん坊|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
東京都美術館 上野アーティストプロジェクト2024 ノスタルジア - 記憶の中の景色
また上野かよ、はい上野です。今回は東京都美術館へ足を運んだ。
8人のアーティスト(画家)のノスタルジアをテーマにした展示、「ノスタルジア -記憶の中の景色」を鑑賞してきた。
8人のアーティストの背景などがそれぞれ質問形式で掲示されており、それを観てから絵を眺めてみるとなかなかに思いを巡らすことになり、思いの外楽しめた展示だった。8日までだけど……
南澤愛美が面白い絵を描いていた。
どこか懐かしい風景の中にいるのは、二足歩行の服を着たクマや犬やペンギン。なんか擬人化されたアニマルがひたすら釣りをしている風景などが描かれていて、なのにシュールじゃなく、自然と「あるかもしれない」世界としてみることができる。
楽しかった。
なんかリンク貼ろうとしたけどうまくいかないので検索してみてください。
地下鉄博物館
連休最終日の今日、何もしなくてもよかったのだがやはり何かしたかったので、葛西にある地下鉄博物館へ行ってきた。特別展や企画展などがあるわけではないが、地下鉄の始まりやあらましや、トンネルの掘り方や指示の出し方、いくつかの駅の断面図、実際の重要文化財に指定されている銀座線の車両など、楽しかった。
昔の車両運転席狭くて、閉所恐怖症になっちゃうと思ったけど、よく考えたらバスの運転席も狭いか。
あと、シミュレーターとか脇から観ていて、ひたすらトンネルを走って行くわけなので、運転手さん相当なメンタルタフネスが要求されるなあと思った。景色の見える見えないって結構大事な要素だと思っていて、なんか話聞いてみたい。知り合いにいないけど。
Back to the usual routine
というわけで明日から通常営業。無職だが、夫のいない間に家事を粛々と行い、美味しいご飯でも作って待ってましょうねえ。
しかし連休最後の日に見た「ザ・ノンフィクション」が神回だった。ちょっと飲み屋で人と語り合いたいくらい、飲めないけど。
では。