夏休み、時間があるなら国立科学博物館へ行ってみよう(昆虫MANIAC、高山植物、まりも)

夏休み(無職)。しかしどこか遠くへ行こうにも我が家には年老いた長い長い犬がいるので旅に出ることができない。困った時は上野。とにかく上野。よし、上野。

ということで、ほぼ自動思考で国立科学博物館へ赴いた。

国立科学博物館 特別展「昆虫MANIAC」(〜2024年10月14日)

現在の特別展は「昆虫MANIAC」。夏休みは当然子供の好きな展示になりがちである。

昆虫は、日常生活ではセミくらいにしか出会わない。逆に言えばセミにはやたらと出会う。生物は死ぬ時人目につかないところへ行くと言われるのに、なぜセミは人目につく場所に出てくるのだろう。決して低層階に住んでいるわけではないのに、うちのベランダには2匹のセミの死骸(仰向け)がある。道を歩けば表通りでセミファイナルに行き当たる。セミの死骸で遊ぶ猫たちがいる。セミを素揚げして食べるFFさんがいる。って、あれセミ身近なのに死んでるところにしか出くわさない。音声だけでその生きている命をお送りしてくれている。
セミの音は夏を告げ、ヒグラシの鳴き声は誰もにとって郷愁。クマゼミが「しねしね」って鳴くのなんとかなんないの。

まあそれはさておき。
話逸れまくった。科博に行った話だった。

現在の特別展は昆虫MANIACというところまでお話しした。

この展示は、トンボ、ハチ、蝶、クモ、カブトムシに大別し、それぞれの専門家がそれぞれについてかなりマニアックな説明をしていくものとなっている。

当たり前だが標本が山ほどある。面白いのが、一つ一つの昆虫の標本に、誰が所蔵しているものなのかラベルがついていることだ。「このゴマほどのサイズの虫集めまくってるこの人狂気だな」とか思いながら見た。

みんな大好きなコイツ(名を呼ぶのも憚られる)ももちろん昆虫の一種として鎮座している。

各展示スペースでは、もちろん十分な説明がパネルでなされる。それぞれの標本についてのキャプションもきちんとしており、お子さん連れてきてもキャプション読んであげるだけで説明になるだろう。

そして各セクションに、当該昆虫の拡大模型が置いてあり、かなり壮観だ。こんなの実際にいたら腰抜かして甘んじて食べられようと思う……。ってくらい迫力がある。

そして上野動物園のえぞしかのフン(たしか)で飼育しているオオセンチコガネ。きらきらと美しい。しかし食べるのはフン。そう、「うんこ虫」のコーナーもあり、頭おかしい(褒め言葉)人が作った飼育用の頭おかしい(褒め言葉)タワーも展示してある。ちょっと面白いからこのコーナーじっくり見てみてほしい。

この特別展はかなり細かくて面白くて最高だったんだけれど、ひょっとしたらものすごい混んでいるのかもしれない。わたしは16時半頃に行ったのでがら空きで、ゆったりじっくり鑑賞することができた。時間に融通のきく人は夕方の来館をお勧めする。

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常設企画展 高山植物 高嶺の花たちの多様性と生命のつながり(〜2024年11月4日)

科博の常設展にも期間ごとに企画展が用意されている。現在は「高山植物」。

正直高山植物にこれといった興味があったわけではないけれど、まあせっかく企画展として用意されているので見てきた。

この展示では、高山植物の概念の整理、高山植物の多様性、研究、現在の在り様、楽しみ方(どこで高山植物を観れるかなど)に分かれて説明がされていく。

コマクサ綺麗。

コケモモかわいい。

ミヤマトキソウ美しい。

というわけで、数々の高山植物の標本を見ることができる。それぞれもちろんキャプションがついていて、「ああ名前だけ知ってるけどこういう草だったんだ」ってことが分かってちょっと面白い。

高山植物と言ってもやはりかなり多様性があって、生き残るためにみんな生命は必死なのだと思わされる。
とくに寡聞にして知らなかったのだけれど、植物がストレスを感じるということが驚きだった。環境によってストレス物質を分泌するらしい。やはり草も生き物だ。ビーガンはまじ草食うなよ。と少し過激なことも思ったり。

ということで、結構見応えのある企画展だった。

www.kahaku.go.jp

科博NEWS展示「我が家にまりも!?〜一般家庭の水槽でみつかったまりもの調査」(〜2024年9月1日)

まりもをご存知か。小さくて丸くて緑で跳ねるあれである。あれについて、ちっちゃい展示がされている。まりもの仲間について、実際の飼育下のまりも、研究の3つに分かれてされている。

まりもが跳ねるのは水槽の水流のためなのだが、それにしたっていや可愛い。水槽を眺めているだけでかなり癒される時間を過ごせた。まりも飼育したいって割と本気で思わされたし、思っている。ただ水槽の水を1週間に一度は換えなければならないらしく、ずぼらなわたしにそれができるだろうかと自問自答する日々なのである。

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常設展も、1日じゃ回り終わらないほどのボリューム

本当の本当の本当にすごいボリュームで、実はこの近辺に住んで2年半経とうというのにまだ全編制覇できていない。今年の目標にしよう。

ということで、もてあましている夏休みがあるのなら、とにかく上野へ、国立博物科学館へ足を伸ばしてみてほしい。

マッコウクジラの迫力いいね!

 

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長犬が今日帰り遅くなって15時過ぎに昼ごはんをあげたのに17時半にご飯をよこせとブチギレ出したので、満腹度でなく時間で把握してることを知った。

mah_ (@assa-ghost.bsky.social) 2024-08-12T09:39:42.722Z

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