夏休みにちらっと寄ってきた場所まとめ(静嘉堂文庫美術館、東京国立博物館、国際子ども図書館)

今年の夏休みは8月10日に始まった(無職)。そして今日8月16日。毎日出かけたのですでに体力の限界を迎えている。もう若くない(不惑)上に普段が買い物以外家から出ない生活を送っているので、激烈な運動量の急増に身体がついていかない。

いくつかの外出についてはすでにブログ記事にしたためた。
今回は、「一つの記事にするほどのボリュームはないけど楽しかったし記録に残しておきたいな」という「ちらっと寄ってきた場所」についてまとめておきたい。

静嘉堂文庫美術館 超日本刀入門 revive ー鎌倉時代の名刀に学ぶ(〜2024年8月25日)

刀剣はまるで分からないのだが、静嘉堂文庫美術館に一度行ってみたかったのもあり覗いてみることにした。

刀剣じゃない。

刀剣じゃない。

いやいやたくさんの刀剣が展示されている。刀剣は本当に美しい。構造も造形もまったく知識がないが、眺めているだけで職人のこだわりと確かな技術を感じグッとくるものがある。

本多忠為。誰やねんと思いつつ、わざわざかしこまっているからには名のある武将なのだろう。それにしても刀剣を眺めていると秋刀魚が食べたくなる。

直江兼続。この人は名前を聞いたことがある。しかし誰々が使った刀、とかが伝承されてきているけれど、移り気な人とかいなかったのだろうか。
わたしはバドミントンを昔少しだけやっていて、毎年ラケット買い替えていたので、一つの装備品をずっと使い続ける辛抱強さがすごいと思う。それだけ素晴らしい刀だということなのかもしれない。

さて、静嘉堂文庫美術館といえば、かの国宝曜変天目を所蔵していることで知られる。今回も刀剣に隅に隠れてっていや全然隠れていなかったが、展示されていた。
めちゃくちゃ美しい。模様に反射する光の多様な色あい、すへすへの造形、深い色味、国宝とされているだけある。家光と病気の母の逸話は泣けるものがある。
もちろん撮影禁止なので、これで代わりとしたい。

「ほぼ曜変天目ぬいぐるみ」はミュージアムショップで買えるよ!(買わない)

さて、静嘉堂文庫美術館は、丸の内の明治生命館の中にある。明治生命館は、国の重要文化財に指定されている建築で、古典主義様式の最高傑作と言われているらしい(公式サイトによると)。

現在は、明治生命館の元の建物を覆うようにして建物が作られ、現代と近代が融合した作りとなっている。

こうした、元の建築の上から新たに建物を建てるという方式は割と一般的だが、そうまでして残しておきたい建築ということで、やはりすばらしい。

新旧が向かい合う路地。

新たな部分もかっこいい作りをしている。緑も取り入れていて、目にも優しい。

と、刀剣も国宝も建築も堪能した。また別の展示のときも来てみたい。

www.seikado.or.jp

東京国立博物館 江戸きものLOOK BOOK 日本人形 

トーハクは年パスを買うべきなのだ。そうであれば特別展が休みの日にふらりといって、こんなふうに小さな展示だけをするっと楽しむことができる。いや本当は特別展の神護寺も観たかったのだが、なんかあまりに混んでいるという噂を聞いて……

江戸きものLOOK BOOK

こちらは、AIを用いて、プリクラみたいな機械で実際に和装をしている自分の姿を取れるという企画。インバウンドの人めちゃくちゃいいんじゃないか。

着物は柄と色を選ぶことができ、写真は2ショット撮れる。シートの印刷などはしてくれず、画面を自分のスマホで撮る形式。結構面白い体験だった。ちなみに、この写真は背伸びしている。低身長にはちとつらいかもしれない。

www.tnm.jp

人間国宝平田郷陽の人形 ー生人形から衣装人形までー(〜2024年9月1日)

人間国宝ってすごいインパクトだよな……でも展示を見ると「確かに国宝かもしれん」と思う。

生々しくて怖い人形から、

プランクーシっぽいデフォルメされた人形、

なんだかキュビズムを感じる人形もある。

そして大貧民をするおんな。

www.tnm.jp

国宝 六道絵(畜生)(〜2024年9月9日)

現在の国宝展示は六道絵の畜生道。撮影禁止だが、結構劣化が激しい印象だった。
国宝室は定期的に入れ替わるので来館したらチェックしておきたい部屋だ。

Wan Yancheng's World ーContemporary Art

フランスや中国で活躍しているWan Yan Chengの大回顧展らしい。初見だった。抽象画なのだが、めちゃくちゃ空いていてほぼ誰もいなかったので自由に話しながら鑑賞し、「これは○○な場面」とか勝手に想像してしゃべくっていた。何個か「これはサーティーワンアイスクリーム」という絵があったり、「これはめちゃくちゃ急いで走ってる女」とか適当にイメージを当てはめて鑑賞するの面白かった。邪道だろうけれども。
しかし、常設展と別料金を払ってまで観るかと言われるとなかなか難しい。とくにおすすめはしない。わたしは楽しかったけれども……。

www.tnm.jp

ということでトーハクにちらっと寄った話でした。

www.tnm.jp

国立国会図書館 国際子ども図書館 絵本で知る世界の国々-IFLAからのおくりもの(〜2024年8月25日)

上野の穴場スポット、国際子ども図書館。建築が有名で、レンガ棟とアーチ棟の二つの建物からなっている。レンガ棟は明治39年帝国図書館として建てられた建物が残されているものだ。

外観は入口以外古いまま残されている。

かっこよー。窓が正方形に枠取られていて整然としていてかっこいい。

階段も素敵だ。こうした古い建築を訪れると、大学を思い出す。校舎が登録有形文化財ってくらい古い建物だったのだ。なのでとても懐かしい気持ちになる。

ちなみに新しい方の階段はこんな感じ。

整然とおしゃれな感じはレンガ棟を踏襲しているようにも思う。

さて、今回のメインの展示は、こちら。

絵本で知る世界の国々- IFLAからのおくりものである。

世界42の国と地域の図書館員によって選定された、各国や地域の代表的な絵本が展示されているというもの。約360冊を自由に手に取って眺めることができる。

絵の中に字が書いてある形式のものもあれば、絵のゾーンと文字のゾーンを分けて書かれているものもあったり、ものすごい字ばっかりのものもあったりと、国や地域の特徴が別れていて面白かった。アフリカ大陸ってこういう形式が多いとか、やはり貧困が問題の国は薄い絵本が多いとか。

わたしの育った家はあまり絵本が無かった。というか本がほぼ無かった。その代わりに図鑑がやたらとあって図鑑で育った。だからこれだけの絵本をいっぺんに見るという経験そのものが新鮮だったし、これが無料なのだから絵本好きは抑えておくしかないイベントだ。

www.kodomo.go.jp

ちらっと寄る

こうした美術館や博物館にちらっと寄るのは結構気楽で楽しいものなのでおすすめしたい。
あとは上野動物園の企画「真夏の夜の動物園」にもちらっと寄ったのだがとくにいい写真も撮れなかったのでこちらの記事には含め中あった。動物たちが少し涼しいからなのか、日中よりは活発に動いているという印象があったほか、謎解きやトークイベントなどもあり、力が入っていた。トークイベントではプレゼン慣れしていない飼育員さんらしく若い人が一生懸命話していて微笑ましかった。
今回はもう会期が終了したが(本当は今日までだけれど台風で休園)、もしかして来年もあるかもしれないので、夏になる頃にチェックしてみるのがいいかもしれない。でもまだ暑い夜でも全然。暑さ対策は必要だと感じた、水とか。

 

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しかし手の込んだご飯を食べることでしか得られない滋養がある。普段は自分で自分のために料理頑張ろ。

mah_ (@assa-ghost.bsky.social) 2024-08-15T13:43:29.073Z

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