六本木。それははるか遠く、意識の外にある場所。というのも普段上野にしかいない無職からしたら敷居が高い。上野のようにこきたない格好で行くわけにもいかない(行ったが)。とにかく遠い。物理的にもそんなに近くない(50分近くかかる)ため、普段まったく行かない土地だ。
しかし21_21 DESIGN SIGHTは以前から気になっている場所だったので、夏休みを利用して行ってきた。おしゃれな場所におしゃれな建物おしゃれな空間うきまくる俺。俺?俺(女性らしい)。
安藤忠雄の建築。安藤忠雄の建築は、実用性は乏しいがかっこいい。
企画展 未来のかけら 科学とデザインの実験室(〜2024年9月8日)
この展示では、東京大学教授山中俊治が制作してきたさまざまなプロダクトのプロトタイプやロボット、スケッチの紹介とともに、7組のデザイナー・クリエイターによるデザインと科学者たちとのコラボレーションによる作品が展開される。
morph3とそのデザイン画。
工業プロダクトをデザインする人は、たとえば工学部出身でもデッサンの練習をしたりするのだろうか。みんな絵がうまい。建築専攻の人はみんな絵だけではなく工作まで上手い。
家庭用ロボット掃除機のプロトタイプがあったり、
ほぼ一枚布でほぼ加工なしだというブルゾンがあったり、工業デザインというものが存外身近なものであるということに気付かされる。
中には触れる展示もある。
アビシニアコロブスの頭蓋骨の模型。犬歯がすごい。
そして「自在肢」。
装着して自在に動かすことができる腕。その様子が映像で流されていたが、キモくも美しかった。虫を愛でるときと似ている感覚。
そして虫が羽を開く様を再現した模型も。
これは動くのでぜひ実物を観てみてほしい。
などなど、例をあげれば枚挙に糸まわないが、さまざまなプロダクトに触れられて大変よい展示だった。わたしは文学部(心理学)出身なので、まったく違う世界で、おそらく全然違う頭の使い方がいるのだろうなあとか思いながら感心しつつ眺めていた。実用可能性は分からないものもあったが、全体的になんか夢があった。
ちなみに次回の企画展はこちら。
これは万難を排して行かざるを得ない人が多数出る見込み。六本木にひよらず行ってみよう。
サントリー美術館 展覧会 尾張徳川家の至宝(〜2024年9月1日)
せっかく六本木に来たのだからと、サントリー美術館にも寄った。
全館撮影禁止だったのでノーphotoだけど。
国宝である源氏物語絵巻を鑑賞するために寄ったのだが、結構混んでいた。茶器から刀剣から、尾張徳川家にまつわるさまざまな美術品などが展示されている。
源氏物語絵巻のほか、同じく国宝であり三代将軍家光の長女千代姫が婚礼調度として持参した初音の調度は写真での展示だった(前期では出品されていたよう)が、やはり国宝の胡蝶蒔絵将棋盤と駒箱が展示されていた。
この将棋版がすさまじく細かい装飾で覆われていて、おもわずうなってしまった。こんなの欲しいと思うが、まあなんせただの病弱の無職なので一生無理だろう。作ろうかな(作れない)。
国宝が直に観られるということ自体が大変貴重なことであるので、寄ってみてよかった。
そして六本木を後にする
とくにミッドタウンは本当に居心地が悪かった。しかし40歳の大人としてこういう場にも少しずつ慣れていかねばならないとも思う。まずダイエットからですね、はい。
↓Xやってます
今日食べた桃がまだ熟れてなくて硬くてリンゴとして食べた。桃が食べたかった。
— mah_ (@mah__ghost) 2024年8月15日
↓Blueskyが好きです
しかし新聞記者の友だちなのだけれど、書いた記事をネットで幾らか読ませてもらって、やっぱ本職はブロガーやwebライターなんかと比較にならないほどいい記事を書くものだなあと思った。わたしのブログ記事なんて犬のフンだな。
— mah_ (@assa-ghost.bsky.social) 2024-08-14T08:03:07.997Z