酷暑をなんとか超えた気がする今日この頃、しかしながらまだ暑さが厳しい東京の街を、わたしたちはひたすら歩いていた。オフィス街の休日の静けさはしかし、なんだか人類が滅びた後の街を歩いているようで楽し……くないわ、暑すぎだわ。
ということで飯田橋駅から大体15分くらい歩いて、TOPPANの印刷博物館へ行ってきた。
わぁいろいろな印刷物があるー古今東西ーと喜んでいたらまだプロローグゾーンだった。ちょっと印刷されたもの好きなので喜びすぎた。あのロゼッタストーンのレプリカなんかもあったりしてちょっとしっかり見応えがある。
そしてこの時点でわたしは自分が思い違いをしていたことを知る。印刷の歴史が、こんなに古くからあったなんて、と。てっきり明治時代始まるまで全部写本かと思っていた。この辺は歴史の勉強が頭に全く残っていないということなので、当時のサボりと現代の老いを感じる。
さて、常設展本編へ。
常設展では、「印刷の日本史」「印刷の世界史」「印刷×技術」「印刷工房の欧米書体アーカイブ」と見ていくことになる。
それぞれ、とても多くの展示物を用いて丁寧な説明がされる。
さまざまな技術が入ってきた歴史的経緯、技術的説明などは、いちいち丁寧に解説される。とても面白い。ああこの時代の印刷ってこういうふうにされていたんだ、意外とすごいなと思わされるものが多かった。一つ一つ説明をしてくれるので、じっくり見ると結構時間がかかる。すごく面白い(しつこい)
印刷技術のトレンドの変遷やそしてまたそれぞれの技術の説明が詳しくされており、本当に面白い(しつこすぎる)。
そして活字だけでなく、印刷全般のお話なので、こんなふうに
浮世絵の作り方なんかの説明もある。これは結構どこにでもあるからそれほど珍しいものでもないが、ここまで大きな展示は少ないと思うし、映像で彫り師、刷り師それぞれの仕事について説明しているものもあり、結構見応えがあった。
歴史的資料も数多く展示してある。
これは寺子屋の教科書で、商売のいろはを教えるためのものだそう。
これは鮎絵(なまずえ)といって、安政の大地震で甚大な被害を受けた江戸で流行った絵なんだそう。鮎が地震を起こすと言われていたため、こういう絵が生まれたんだとか。面白い。
そうして展示を進んでいくうちに、近代へとたどり着く。
技術の進歩と時代の変遷により、パッケージデザインや広告など、商用に印刷技術が多く用いられるようになる。
こんなんめっちゃかっこいい。
そして戦争と印刷も切っても切り離せない。
印刷って本当に人類の歴史とともにあるんだなあとか思わされる。
そんなこんなで、展示室自体は大きな一室なのだが、一つ一つの説明が丁寧でわかりやすく読み飛ばさないので、とても面白く、とても楽しく過ごすことができる。
とてもよい時間を過ごすことができた。唯一にして最大の欠点は、駅から遠い。これにつきる。なので、春や秋などの過ごしやすい季節に行くのがおすすめだ。
また、英語のキャプションは、少しあるのだが無いものも多いので、海外の人は満足度低めになるかもしれない。くらいかな。
わたくしからは、以上です。
いや以上の前に、こういう博物館や美術館の展示の記事をわたしはたまに書くのだが、どこまで書くのがいいのだろうかという悩みが最近ある。この記事にほぼ載せたら意味がないし、じゃあどういう情報を載せたらいいのだろうとか。
なのでしばらく試行錯誤になるかと思う。
今度こそ、以上です。
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— mah_ (@mah__ghost) 2024年8月24日
↓Blueskyも好きです
TOBICHI東京行ってきたけど、HONのA5はやっぱ機動力無いなあ。滅多に外出せんからいいっちゃいいんだが。
— mah_ (@assa-ghost.bsky.social) 2024-08-24T04:02:34.941Z