どうしたモネ。日本にずっといてくれてるじゃないか去年から。ありがとう日本の美術館の営業さんだの学芸員さんだののみなさん。
ということで今日から開催の「クロード・モネー風景への問いかけ」という展示を見に、日本橋にあるアーティゾン美術館へ赴いた。
アーティゾン美術館はもともと好きな美術館で、構造もスタッフさんの服装も好きだし、何よりブランクーシの接吻を所蔵しておりいつでも鑑賞できる(今日はなかった。関係ない展示の時でも接吻だけはおいてあることが多いのだが)のも好きだし、石橋コレクションで見る日本人画家の作品なんかも好きだし、とにかくまあ好きな美術館なのだ。
チケットは時間指定制で、時間前にショップだけーとかも行けない、厳格な運用。構造上、1階のカウンターから2階の入り口に入るまでのエスカレーターと2階の入り口から6階の展示室へ行くエレベータのところでバッチ処理がされており、少し待たされる。それすらも耐えられないなら美術展めぐりは向いていないから諦めた方がいい。とくにモネを日本で浴びるように観れる本展は、並ぶ価値がありありだ。しかもほとんどの作品が写真可。神。

ということで、時間、人数コントロールがされているので、西洋美術館の展示のようにラッシュ時の山手線のようになることはなく、快適に鑑賞ができた。ロッカー使いたいとか、なるべく少ない人数で観たいとかがあれば、朝一のチケットを撮ることをおすすめしたい。
現場で本物の絵を見るのが一番なのでそんなにたくさんは写真を撮らなかったけど、お気に入りは撮ってきた。

空の質感とさりげない光の感じがやばい。一瞬日本の田舎の風景にも見える。雪が降っちまえば、世界どこでも一緒なのかもしれない。この荷車は何目的なのだろうね。

ピンクに差し込む光。光って一般的には黄色いイメージだけれど、モネの場合なんかわたしはピンクだよなあと思っていて。
というか、あまりモネを鑑賞してこなかったから、こういった雪とか霜とか冬の風景画も描いていたんだと、なんか感じるものがあって結構写真に撮ってきた。

これが本日のハイライトだったらしい。遠近感の出し方とやはり光と影が素晴らしい。木に積もった雪とか遠くの光とか木の奥の家とか、あとやっぱ影で光がすごく表現されていてそこがいいと思いました(小並感)。

1878年6月30日というのは、その年に制定された「平和と労働の祝日」という祝日らしい。こういう絵も描くんだと思った。並んでる人たちがみんな棒で、写実主義の人からしたら「ちゃんと描け」と言われるかもしれないけれど、祝日の高揚感がよく現れていて、印象派って本当、風景だけじゃなくてそれを観た時の感情を閉じ込めているんだよねえ。

夕方も描けるんかーい。素敵だ。
以上がわたしが撮ってきた中でもお気に入りの絵画でしたとさ。いやー本当に浴びるほどモネがあった。睡蓮ももちろんあった。晩年の視力が低下してからの睡蓮や池に枝垂れかかる柳の描写は鬼気迫るものがあって、画家を動かすものって一体何なのだろうとか考えていた。
そうそう、途中で親交のあったエミール・ガレのガラス作品がいくつか展示されていて、それも見る価値がある。エミール・ガレは本当にいい。
ほんといい展示だった。これは文句なしでオススメできる。
同時開催の「カタリウム」という展示では洛中洛外図屏風屏風とかいろいろ絵巻物も見れてよかった。会期中、展示替えが何回かあるみたいだから日本画好きな人は何度か行けばいい。鳥獣戯画の展示をする期間もある。レッツゴー。
わたくしからは、以上です。
