北欧女子オーサ、日本で恋をする。(オーサ・イェーストロム)
この作者の漫画は、ひたすらオーサがかわいい。しかしタイトル的にもっとキュンキュンするかと思って読んだので少し物足りなかった。まあこの年にもなってキュンキュンということもないんだけれども。
たべのこし(岡部杏里)
文フリ購入品。平易な言葉でグッとくるような短歌が詰め込まれた作品集。普段短歌を読まない人でも楽しめそうな短歌が多く、なのに普段短歌を読む人が読むと深さもある。って感じかな。
成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)
ただただ成瀬に憧れる。しっかり自分を持ち、気になったことはとにかくやってみる。やってみた結果がどうなってもそれは別の話。だから親友の島崎には「ホラ吹き」と言われているけれど、この二人の関係もとてもいいんだ。
編集に怒られる!(最東対地の嗤う壺企画)
最東対地、川越宗一、尼野ゆたか、寺地はるな、和泉桂、額賀澪、逸木裕、水沢秋生が「編集に怒られる!」をテーマに書いた作品集。こんなの面白いに決まってるでしょ。面白かったです。
ストロベリーナイト(誉田哲也)
よかった。どんどん謎が提示されてどんどん解いていく。最後はなるほどといった感じで。しかし登場人物の誰一人として共感できないのだが、キャラクターがめちゃくちゃ立っていて活き活きとしていて、楽しく最後まで読める。最後まで読むとあいつのことをみんな好きになっている。
シリーズ化されているらしい。
第一芸人文芸部 創刊準備二号
又吉直樹、ピストジャム、ファビアンに加え、山名文和、村上健志、トニーフランク、赤嶺総理が参加。どれも「芸人の書くものでしょ」という偏見を払拭できる作品たち。とくにファビアンのショートショートはかなり面白い。アイディアもよいし、話の作りも楽しい。
哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで(斎藤哲也編)
「試験に出る哲学」の著者斎藤哲也が、哲学研究の第一人者たちにインタビューをしていくという形式の哲学史の入門書。すごいわかりやすく、哲学や哲学者に興味を持てるような内容になっている。個別の哲学思想を学ぶ前に哲学史で概観を掴むことは肝要だと思っていて、本書は多分そのニーズに応えている。シリーズは3巻まで刊行予定。