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【読書感想】トゥモローアンドトゥモローアンドトゥモロー / ガブリエル・セヴィン

セイディの姉は白血病で小児病院に入院している。そこでセイディは、足の骨を27ヶ所折った少年サムと出会い、病院のゲームコーナーで一緒に遊ぶようになる。来る日も来る日も二人で遊んだが、ちょっとした行き違い(サムにとっては重大な行き違い)があり、サムがセイディとの友情を断絶する。

時は流れ、それぞれが大学生になったとき、たまたま駅で再開する。そのときセイディはサムに自作のゲームを渡して……

 

<ネタバレあり>

こういう小説を読みたかったんだよというのがまず最初の感想。変に明るくなく、御涙頂戴でもない、だけれど人生のすべてがここに描かれているというか。

こういうふうに人は出会うし、行き違うし、和解する。協働するし、反発し合うし、しかし求め合う。

大体全てが行き違いで苦しい局面も結構多い。大体にしてサムは自己完結型で言葉が少ないし、セイディは考えすぎて被害妄想のきらいがある。マークスがいてくれたことで保てていたバランスが完全に崩れてしまう。サムはずーーーーーーっとセイディを思っていて、だからこそ言葉が少ない。マークスが死んでからのサムの愛情はとくに深かったな。

よい作品でした。